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貴 方 の 亡 骸 は 泣 い て い た
深く
暗い
上も下も分からない
体に浮遊感がある
まるで死んだような感覚だ
?「……パクパク…」
口を動かしても
喉に気持ち悪い何かが詰まって
言葉を出そうにも出ない
早く
もっと早く
?「(眠らせて…」
ピピッ…ピピッ…📱
?「はッ…はッ…はぅ”ッ…!」
アラームが何度もなり続ける
そんな鬱陶しい毎日の朝がまた来た
だが
今日はそんな鬱陶しいと思うことよりも
体が燃えたように暑く
何故か未知の恐怖に襲われた気分だった
?「…とにかくッ…一旦シャワーを浴びたいッ…ペタッ…」
ゆかが冷たくひんやりしていて
少し心が落く
夏の真っ最中の日本だが
早朝はかなり涼しい
だからだ
こんな汗を朝にかくことは初めてだ
?「ジャッ~……キユッ…、」
気持ち悪い汗を流し終わり
自分の顔色を確認する
?「こりゃッ…いつもより酷い顔だなッ…w」
鏡に映る
やつれた女がこちらを見てくる
?「彼奴らの準備が備えば…」
?「……私もそれと同時に楽になれる…」
誰もいない
映らない鏡の己にしゃべりかける
?「そしたら私は…私は……」
私は栁 凛夏を捨てられる
栁「だいじょーぶ…だいじょーぶだッ…」
栁「あと少しの辛抱なんだッ…ガタガタッ…!」
そう自分に言い聞かせようと
見たくないものから目を逸らそうと
必死に全てのことをシャットアウトしようと
誰かに祈る女
mb「栁先生、今から僕出張なんで燋君のカウンセリング頼めませんか?」
栁「おやおや、田中くんも最近忙しいねぇw」
mb「僕のとこの生徒がまた喧嘩したんですよ…汗」
mb「ほんッッと…勘弁して欲しいっす…」
栁「ははッw中学生なんてそれくらいが1番可愛いさw」
mb「全く可愛く見えないんですが???」
栁「まあまあwこの歳になったら田中くんも分かるようになるさ…wカツカツ…」
mb「ん”~?相変わらず変人だなぁ”ッ…」
栁「聞こえてるぞ~」
mb「あッ!はいッ!んじゃ行ってきますッ!ダッ!」
栁「…チラッ……」
栁「全く…元気がありあまってて羨ましい限り…だな…カツカツ」
賑やかな廊下
職員室まで聞こえる笑い声
私はこれが好きだ
ほかの先生方は
やれ《やかましい》《うるさい》
と思う人も多いらしい
確かに
その先生方の言い分もわからんことは無い
だが
子供はこういうものだと私は思う
mb「栁おっはー!」
栁「お~、敬語使え~?」
mb「www」
昔も自分達はあんな感じだったな
過去の幸せに溶け込んでいく
戻るはずのない針に
期待をする
栁「…馬鹿だな……私も老ぼれたもんだ…ボソッ」
そう弱音を吐いた時
後ろから眠そうで
猫のようなあくびをしながら
私の名前を呼んだ奴がいた
あ、せんせぇやないっすか
栁「相変わらず眠そうだなw」
栁「久しぶり、燋」
syp「っす…」
私より少し背が低い青年
猫のように細めた目
気怠げな顔
猫背なのがよく目立つ
栁「今日は田中先生出張らしいから、私がお前のお相手だw」
syp「ほ、ほんま?!ガバッ!」
眠そうな目が
さっきより大きく開いて
目をキラキラさせていた
栁「ぅお”…!w」
栁「なんだいw私と喋れるのがそんなに楽しいかい?ニコ」
syp「だって…俺の理解者はせんせーだけやからッ…ギュッ…」
栁「………そっか…w」
理解者なんて
そんな大層なものを言われるほど
私は他者の気持ちなんて分からない
可哀想に
この子を理解してくれる人は
私ではないというのに
栁「…それじゃ!今から楽しい話でもするかw」
その時だったろうか
彼奴がほんの一瞬だけ
体の半分が骸に見えた
でもそこじゃない
もっともっと
恐ろしい何か
syp「…はいッ…♡…/////」
燋が死ぬという私の感
栁「…ガリッ…!(気の所為だろッ…大丈夫だッ…」
大丈夫ッ…!
言い聞かせ続けるのは
聞きたくないから___
name↪︎栁 凛夏
gender↪︎♀︎
height︎ ↪︎172㌢
next▶︎♡20
「決 定 で 貴 方 が 運 命 の 人」