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2 - 2 病の世界に咲いた医の花

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2025年01月14日

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病の世界に咲いた医の花


主人公:櫻樹 浩介(さくらぎこうすけ)



主人公は殺し屋の男。

凄腕で数々の任務を無傷で遂行していた

…然し、彼には或る1つの隠し事が有る

彼は肝臓癌を患わっていた。

寿命は長くて9ヶ月との事だ。

此れは組織の同僚や上司にも話していない

殺し屋を辞めれば自分の価値が無くなると思っていたからだ。

死が迫れば依頼で死んだ事にして、何処か静かな場所で安らかに死のう…

彼はそう思っていた。


だが然し、或る時、彼は…或る女性と出会った

或る夜の繁華街で、彼は依頼を済ませ帰路についていた

すると…路地裏から微かに「嫌」「辞めて」と、女性の泣きそうな叫び声が聞こえてきた

彼は他人事だと思っていたが、此処で此の儘帰ってしまってはいけない気がして、彼は其の路地に足を踏み入れた。

其処には服を脱がされそうに成っている女性と、暴漢が4、5人いた

彼にとって暴漢共なんぞ虫けら同然。

彼は暴漢達を追い払うと、すぐさま女性に近づいた。

女性の名前は古野 華純(このかすみ)と云い、

其の界隈では有名な名医らしい。

彼女は助けて呉れた御礼をさせて呉れ、と云っていたが、浩介は断った。

何を隠そう、彼は少々女性が苦手なのだ。

ぐいぐい積極的に自分に迫って来る女性ばかりだったから、其処から苦手に成ってしまったのだ

其の対象は華純も例外では無い。


彼はすぐさま立ち去ろうとしたが、華純に服の裾を掴まれ止められた。

彼女はどうしても御礼がしたい、と少々顔を赤らめ、浩介の目を見て云った。

流石に此処迄詰め寄られて断れる勇気も無く、浩介は渋々了承した。




こうして、櫻樹 浩介病にもたらされた灰色の世界は、

古野 華純という医の花により、色づき始めるので有った………


舞台: 2019年 日本 東京都 渋谷


※此の物語はフィクションです

※実際の団体・組織・場所・出来事・人物との関係は一切有りません

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コメント

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裏社会に染まった俺が女医に恋するのは間違いでしょうか? みたいな感じです

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