テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
295
7
コメント
6件
初コメです!こんにちは! 名探偵コナンで誰が好きですか!? 俺は松田陣平と工藤新一です!
いぬ🐶さん、こんにちは、寺島あおいです🌷 第3話、読ませていただきました! コナンが写真の“影の長さ”から時間の偽装に気づくシーン、すごく好きです。一枚の写真にこんなに伏線が詰まっているなんて…。美月さんが監禁されていても冷静に状況を分析しているところも、彼女の芯の強さが伝わってきて応援したくなりました。 次回、SDカードの行方がどうなるのか、気になって仕方ないです。続きを楽しみにしています!
スタートーー❗️
朝の東京。
毛利探偵事務所では、テレビのニュースが流れていた。
「昨日夕方、写真家として活躍する高校生・白石美月さんが行方不明になりました。警察は事件と事故の両面から捜査を進めています――」
ソファに座っていた毛利小五郎が腕を組む。
「高校生が突然行方不明とは物騒だな。」
蘭は心配そうに画面を見つめる。
「昨日、美月さんから『夕焼けを撮りに河川敷へ行く』ってメッセージが来てたの……。」
その横で、コナンの表情が変わる。
(昨日の夕方……。)
(嫌な予感がする。)
そのとき、探偵事務所の電話が鳴った。
「はい、毛利探偵事務所。」
受話器を取った小五郎の表情が険しくなる。
「何? 現場に来てほしい?」
「分かった。」
電話を切ると、小五郎は立ち上がった。
「目暮警部からだ。」
「美月ちゃんが最後にいた河川敷で、新しい手がかりが見つかったらしい。」
⸻
河川敷
昨日まで子どもたちの笑い声が響いていた場所は、黄色い規制線に囲まれていた。
警視庁の捜査員が慌ただしく動き回っている。
「毛利君!」
目暮警部が迎える。
「来てくれて助かった。」
コナンはすぐに周囲を見渡した。
草むらの中には、折れた三脚の脚。
数メートル先には、カメラバッグ。
そして……
「博士!」
阿笠博士が慎重に一眼レフカメラを持っていた。
「警察から頼まれてな。データを傷つけずに確認するんじゃ。」
コナンが駆け寄る。
「写真は?」
博士は静かにうなずいた。
「残っとる。」
液晶に映し出された最後の一枚。
夕日に照らされた河川敷。
遊ぶ子どもたち。
しかしコナンは、写真の右端で何かに気づいた。
「……拡大して。」
博士が画像を拡大する。
そこには黒いワゴン車。
そして、車の後ろに立つ男の腕。
「これ……。」
男の腕時計には、小さな錨(いかり)のマークが刻まれていた。
コナンは眉をひそめる。
(見覚えがある。)
(どこで……。)
⸻
警視庁
その頃、高木刑事が報告する。
「河川敷周辺の防犯カメラを確認しました。」
「ですが、事件の時間だけ映像が途切れています。」
佐藤刑事が驚く。
「全部?」
「はい。」
目暮警部はため息をついた。
「計画的というわけか。」
⸻
倉庫
薄暗い部屋。
美月は静かに目を開けた。
窓は高く、小さな換気口しかない。
手首は自由だったが、ドアには頑丈な鍵がかかっている。
(ここは……どこ?)
部屋の隅には、自分のカメラバッグが置かれていた。
慌てて中を確認する。
カメラ本体はある。
しかし、SDカードだけが抜き取られていた。
「やっぱり……。」
(写真が目的なんだ。)
その時、扉が開いた。
昨日の黒いスーツの男が一人入ってくる。
手にはペットボトルの水とサンドイッチ。
「体調は?」
美月は男をまっすぐ見つめる。
「あなたたちは誰?」
男は少し困ったように笑う。
「名前は言えません。」
「でも安心してください。」
「あなたを傷つけるつもりはありません。」
「じゃあ、どうしてこんなことを?」
男は少し黙り込んだあと、低い声で答えた。
「君が撮った写真の中に……。」
「私たちが絶対に外へ出せないものが写っている。」
⸻
河川敷
コナンは写真を見つめ続けていた。
腕時計の錨のマーク。
黒いワゴン車。
夕日の角度。
その時だった。
「コナン君!」
蘭が呼ぶ。
「どうしたの?」
コナンは写真を見せる。
「この影……。」
写真には、夕日に伸びる二つの影が映っていた。
一つは美月のもの。
そして、もう一つは——。
「犯人の影?」
蘭がつぶやく。
コナンは首を振る。
「違う。」
「影の長さが合わない。」
「つまり……。」
「この写真が撮られた時間は、犯人が思っている時間と違う。」
その事実は、事件の流れを覆す重要な手がかりだった。
コナンの瞳が鋭く光る。
「犯人は、どこかで時間を偽装したんだ。」
「この一枚が、その嘘を暴いてくれる。」
⸻
その頃、倉庫の外では、スーツ姿の男たちが無線で連絡を取り合っていた。
「ターゲットは協力的だ。」
「だが、名探偵が動き始めた。」
無線の向こうから、冷たい声が返る。
「予定を変更する。」
「48時間以内に”例の写真”を見つけろ。」
「見つからなければ、場所を移す。」
男たちが立ち去る気配を感じながら、美月は静かに拳を握った。
(コナン君……。)
(私は大丈夫。)
(だから、絶対に諦めないで。)
⸻
――第一章 終――
次回・第二章「消えたSDカード」
コナンは、美月のカメラから抜き取られたSDカードの行方を追い始めます。一方、美月は監禁場所で周囲を冷静に観察し、自ら脱出の糸口を探そうと動き出します。コナンと美月、それぞれの推理が少しずつ事件の真相へ近づいていきます。