「ん…あれ?」
ふと気がつくと、俺の知らない場所で、突っ立っていた。。
辺りを見渡すと、神聖な床や、柱が立っている。いかにも、お金持ちの人が住んで居そうだ。
柱を触ってみようとすると、手が透けている。
「そういえば、俺死んだんだっけ….」
なんてボヤいている内に何処からか声が聞こえてきた。
「貴方は、労働死をしてしまいました。」
奥の方から声が聞こえた。
「なので、貴方を転生させましょう。」
訳の分からないまま、地面が光る。
「え、ちょっまっ….. 」
俺は、また、意識が遠のいた…..。
「….てください!!起きてください! 」
目を覚ますと、フードを被っていて、よく見えないが、狐耳の生えた子が目の前に居た。 俺を起こしてくれたのだろう。
「んぇ….?あ、すみません…。」
俺は咄嗟に謝った。社会人の名残が残っているのだろうか。
彼女は安心して、俺の腕を掴んで、力強く引っ張った。
「ここから逃げてください!!」
彼女の声に目が少し覚めた。
何故、逃げないといけないのだろう。
そう思いながら、ふと後ろを向くと、巨大なキツネがドスドスと、俺らの方向に走ってきている。
「ちょまてまてまてまてまて!!!!!なんだコイツはぁぁ!!!」
彼女に腕を引っ張ってもらっているが、彼女を追い抜かして走り逃げた。
後ろを向いたら終わりだ…。なんて思いながら逃げた。
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