・割と不謹慎
・死傷の描写又は表現あり
・カラフルピーチさんの名前をお借りした2次創作だと思ってください!
プロローグ:[ナイトメア]
目が覚めた少年は見知らぬ場所にいた。初めての場所で土地勘もなく、行く当てもない少年は、1人寂しく近くの木の根に座って泣いている。そこに声をかけたのは、全身が黒い怪物だった。怪物は見た目と反してとても優しかった。泣いていると食べ物を持ってきたり、本を持って来たり、面白い話をした。少年は寂しさを忘れ、いつの間にか泣き止んでいた。
ある日、少年と怪物が遊んでいると、1人の神が2人に話しかけた。
「こんなところでどうしてそんなに楽しそうなの?」
薄暗く、時折悲鳴や助けを求める声が聞こえる場所で遊ぶ彼らに気味が悪いとでも言いたげな表情で、神は首を傾げて問いた。
すると少年は口を開き、
「1人じゃないから」
神はずっと1人でいたために、その考えも、1つに群がる人間の性質も、誰かに助けを求めることも、どうしても理解できなかった。
「理解できないのなら、1度試してみると良いよ」
少年は1人の神へ手を差し伸べた。
神にとって、人間に何かを教わるなど屈辱的なものだと知っていた筈なのに。
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