コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
私
、星博士はインタビューを中断し、休憩時間を設けることにした。このまま続けるのは危険だと判断したからだ。
糸識氏の精神状態は明らかに不安定になっていた。これ以上のインタビューは不可能だろう。
糸識氏が水を飲み終わったタイミングを見て声をかける。
「糸識さん、申し訳ありません。あなたのお気持ちを考えずに中断してしまい」
糸識氏は首を横に振る。
「いいんですよ。私こそ取り乱してすみませんでした」
糸識氏: いえ、こちらこそありがとうございます。
(糸識氏は深呼吸する)
糸識氏: 話を戻しますね。さっきの話の通り、それから何度も死のうとして失敗しています。……ただ、それでも、いつかは成功できると信じています。だって、私は、彼に誇れるような人間になりたいから。
糸識氏: そのためにまずはここから出ないといけないと思っています。ここを出て、ちゃんとしたところで働きたい。そして、もしできたなら、もう一度ここに来たいとも思っています。
糸識氏:
だから、もう少し待っていてほしいんです。……お願いします! 星博士: わかりました。あなたの気持ちはよく伝わりましたよ。
(糸識氏はほっとしている様子だったが、少しだけ悲しそうな表情を見せた)
糸識氏:
あぁ、それともう一つ聞きたかったことがあるんですけど、良いでしょうか? 星博士: えぇ、大丈夫ですよ。
糸識氏:
博士たちは、どうして、この施設に来たんですか? 星博士: それは――。
糸識氏: ああ、いいですよ。無理して言わなくても大丈夫です。
星博士: いえ、聞いていただきたいのです。我々もあなたの力を借りたくて来たんです。我々は財団という組織の一員であり、ここへ来た理由はその活動の一環です。
糸識氏:
あぁ、そういえばさっきそんなことを言ってましたね。でも、そういうことなら他の人の方が適任なのでは? 星博士: 確かに我々の仕事は危険を伴うものですが、それでも貴方の協力が必要なんです。
(数秒間の沈黙)
糸識氏: まぁ、それについてはあとで考えましょう。それで、具体的に何をするんですか?星博士: まず、あなた自身の体をサンプルとして提供してください。
糸識氏:
それはいいですけど、大丈夫でしょうか? 正直言って、自分の体は気持ち悪いですよ? 特に左腕なんて、骨まで透けて見えるほど白いんですよ? 星博士: ご協力ありがとうございます。あなたの体は貴重な研究資料となります。
糸識氏: あー、はい。
星博士:
他に何かありますか? 糸識氏: いえ、ありませんよ。
星博士: では、こちらの書類にサインをしてもらえますか。
(糸識氏がサインをする音が聞こえる)
星博士: これで契約成立ですね。
糸識氏: これからよろしくお願いします。
星博士: こちらこそ。では、早速検査を始めますね。
糸識氏: はい。
星博士: ところで、あなたから見てSCP-869-jp-1はどんな存在ですか? SCP-869-jp-1: 僕にとって、彼は……兄みたいなものです。とても頼りになるし、優しいです。ただ、少しだけ過保護すぎる気がしますけどね。
星博士: ありがとうございます。最後に、あなたの目から見たSCP-807-jp-1について教えてください。
SCP-869-jp-1:
彼は、すごくいい人です! 星博士: ありがとうございました。
記録終了
補遺8-A: これ以降のインタビュー記録はありません。