私の家庭は父と母と私と弟の四人家族だった。
たぶん、というかなり恵まれた家庭で幸せだったと思う。
でも、ある日母が病気を患い入院するようになった。
それでも私達はお互いに支え合って生活できていた。
ある日までは。
雨だったか晴れだったか。
天気すら覚えていないが、その日、病院から電話が来た。
医者「お母様が亡くなられました。」
あまりにも突然だった。電話でされた母の死亡宣告はとても信じられるものではなかった。
いや、信じたくなかった。
父に連絡し、弟を連れて病院絵と急いだ。
病院につき、病室の前で父と合流し、一緒に入った。
布団の中にいたのは間違いなく母だった。でも、私の知っている母さんじゃなかった。
顔は白く、手を握るととても冷たい、入院中でも絶やさなかった母の温かい笑顔は消えていた。
父は崩れ落ち、弟は泣きじゃくった。
私は…どうだったっけ。
気がついたときには葬式だった。
葬式では周りのみんなが涙する中私だけは涙を流さなかった。
おばさんからは「なんて冷たい子」なんて言われたけど、たぶん私はまだお母さんがなくなったことを
信じられなかったんだと思う。
母がいなくなって少ししないうちに幸せだったはずの家庭は
崩壊していった。
弟は何でもないように振る舞っていたが夜になると毎日隣の部屋から泣いている声が聞こえてくる。
肝心の父は仕事をやめ、朝から何処かへ出かけては夜に酒の匂いを漂わせて返ってくる。
そして、次の日は体調を崩す。この繰り返しだった。
流石に心配になった私と弟は父にそれとなく言ってみることにした。
思えば母さんがいなくなってから
「お父さん。最近ずっと体調崩してるしお酒けしばらく控えたら?」
父〈黙れ!お前なんかに美咲が亡くなった辛さなんかわからないだろ!〉
※美咲は母の名前です。
「っ、でも、このままじゃ父さんの体がぼろぼろだy(ドガッ
父〈黙れ!黙れ!黙れ!美咲が死んだときさへ涙を流さなかったくせに!
美咲が死んで内心喜んでたんじゃないのか?なんとか言えよ!!!〉
ボコッ
「ゲホッ、な..んで」
すると弟が部屋から出てきた。
弟【もう、うるさいよ。なにやって…。って、はぁ?】
父〈お前もだよ大翔。美咲のことが何でもないかのように学校に行きやがって!
お前ら二人で美咲が亡くなったことを喜んでたんじゃないのか!!〉
そう言って弟に殴りかかろうとする父を反射的に殴ってしまった。
「っ、あ。ご、ごめんなs(ボガッ
〈ったく。いってぇなぁ。ふざけんなよ!〉
気づいたときには遅かった。この日から私の地獄の日々が始まった。
毎日父から逃げる日々。弟は殴られることはなかったが、確実に精神的に弱っていった。
私もそろそろ限界だった。
ある日、弟が学校に行くといった。父が豹変してからは行っていなかったが大丈夫だろうと
父が出かけているタイミングに行かせた。
でも、行かせるべきじゃなかった。
弟が下校の時間になっても帰ってこない。父もいつもの時間になっても帰ってこない。
なにかおかしい。まず弟を探しに行こう。そう思った直後。
ピンポーン
玄関を開けるとそこにいたのは”警察”だった。
警[すみません。秋月希美さんですか?]
「はい。そうですが…。何かようですか?」
[悲しいお知らせがありまして、ご姉弟のの秋月大翔さんが亡くなられました。
そして、お父様の秋月健太さんが逮捕されました。]
「…は?」
過去編だから頑張ろうと思ったけどなんか内容が薄いような…。
しかも、4分の3書き終わったときに保存しないまま消しちゃって絶望だった。
あと、前回の話でハートありがとうございました!
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