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思いついちまったからにはよぉ、書くしかねぇよなぁ!!!(深夜テンション)
MADバニととです
今日も客足が途絶えないメカニック
忙しくも充実した仕事の日々を送っていると、平和な時間を破壊してくるやつが現れた
「ととさーん、修理おねがーい」
『………イラッシャイマセー』
「なんかすごい間があったけど」
『気のせいやで』
何故警察のバニラがわざわざ街のメカニックに来るのか
理由は至って簡単
こいつは修理ではなく俺を目的として店に来ているからだ
『パトカーは警察署で修理できるやろ。暇人か?』
「いいじゃんたまには。俺ととさんに会いに来たんだし」
『…別にええけど』
バニラの話を右から左に聞き流しつつ修理を進めていると、視線を感じたのでチラリとそちらを見るとメカニック仲間達がこちらを見ていた
『なんでこっち見とんねん。仕事しろや』
「いやだって今お客さんいませんし」
『げ、ホンマやんけ』
さっきまでの賑わいが嘘のようにお客が人っ子一人いない
見られるというむず痒さを感じながら作業を続けていると今度はバニラがこっちを見つめてくる
「ととさんってそのおばけの布被ってて見づらくないの?」
『あー、考えた事もなかったわ』
見づらいということを感じたことが無かったので気にも止めなかった
確かに人からすれば見づらそうに見えるのか
思考しているとバサリと眼の前の布が持ち上げられ、視界がバニラの顔でいっぱいになる
「なんかこれさ、ウエディングベールみたいだね」
『はあ?』
「これだとととさんが新婦やね。あ、誓いのキスでもする?」
『馬鹿、誰がすんねん。仕事戻るで』
しょーもない話に長々と付き合いきれないのでさっさと仕事に移ろうとした時、布が引っ張られバニラの方へ体が寄せられる
片手で軽く受け止められたと思えば小さなリップ音とともに唇に熱が触れた
一瞬の出来事に固まり、数秒経ってようやく何が起こったのかようやく理解した時上から笑い声が聞こえてきた
「ととさん顔真っ赤だよw」
『…っあ、だ、誰のせいやと思っとんねん!』
「はは、俺〜」
悪びれもせずヘラっと笑う顔面に一発だけでいいからグーパンを入れたい
今にも殴りかかりそうになっている拳を抑えていると、事件が発生したのかなにやら無線で話している
「ごめん、もう行かなきゃだわ」
『あ、うん。いってらっしゃい…?』
一瞬で警察の目になったバニラは素早い動きで車へ乗り込む
エンジン音が鳴り、車が動き出したかと思えば運転席の窓が開かれる
「じゃーねー。俺のお嫁さん」
『…え、はっ?』
そう言い残してパトカーは店から出ていってしまった
体の奥からぶわっと熱が上がっていくのを感じる
体にこもった熱を感じながら思考停止して呆けているととっぴーがそばへ寄ってくる
「愛されてますね、ととさん」
『…うっさい!仕事してこい!』
バニととはあります