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ヘンディーのショートにあったあれ
若干グロ?
無線で全員に招集がかけられていた。
無線を聞いたメンバーのほとんどはすでに集まっていたが、一人だけ姿が見えない。
──白蛇の黒医者、らっだぁがいなかった。
ボスの命を受けたMondoは、渋々ながらもらっだぁを探しに本アジトへと向かう。
もしかすると、食事を買いに外へ出て無線を聞き逃したのかもしれない。
だが、他に心当たりもなく、とりあえずアジトの大扉前に車を止めた。
いざ扉を開けようとすると、不思議なことに鍵が開いていた。
しかしMondoは、「誰かが以前来たときに締め忘れたのだろう」と特に気にも留めず、奥へと足を進める。
街中に拠点を構えてからというもの、このアジトはめっきり使われなくなっており、 中は少し埃っぽい匂いがした。
少し長い通路を抜け、駐車場へと出る。
『ラダオ?いるー?』
特に何ができるということもない、ただただ広い駐車場にはギャングのマークと、いつの間にやら入ってきたNPCの車が一台置かれていた。
もっと奥を探そうと足を踏み出した、その時、一番奥の柱の裏で影が一つ動いた。
お目当ての人物を見つけたと思ったMondoは、足取り軽く柱へと近づく。
しかし、そこにいたのは、倒れたNPCを無造作に踏みつけているらっだぁの姿だった。
らっだぁは足音を聞き取ると、ゆっくりとMondoのほうへ顔を向ける。
「ん…?あぁ、モンドか」
仲間だと気づいた途端、らっだぁは何事もなかったかのように、息絶えたNPCを端へと転がして寄せた。
『…ナニしてんの』
「なんか急に出てきたから咄嗟に殺しちゃったw」
あっけらかんと笑うその姿に、Mondoは思わず一筋の汗を流す。
この男は医者という立場でありながら、人を殺すことにまるで躊躇がない。
いや、医者だからこそためらいがないのだろう。
「アジト戻ろ。ひなーのが呼んでル」
「あれ、呼ばれてた? 全然気づかなかったわ」
らっだぁは生き物の血で汚れた手を払うようにしてから、Mondoの横に並び、出口へと歩き出した。
🟦は死に対してなにも感じてなさそうなところが好き