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私は救ってほしい。だけど、あれを言わなければいけない。

一歌「ボソッ)…言えない」

彰人「星乃?なんか言ったか?」

東雲くんが聞いてきた。

一歌「ううん。何も言ってないよ。大丈夫(ニコッ」

取り繕いたい。そう思ったから、笑った。

司「一歌」

一歌「なんですか?」

司さんはなにか言いたげな表情をしていた。が、首を振り、言った。

司「なんでもない」

一歌「そうですか」

少し疑問に思いながら頷いた。

愛莉「ゆっくりでいいからね」

一歌「………はい」

ゆっくり、か…。いつになったら、前に進めるんだろう。このまま、進めなくてもいいのかな。

?〘…歌……ん〙

ふと、誰かの声が聞こえた。

一歌「…え?」

彰人「どうかしたのか?」

東雲くんたちには聞こえていないらしい。

一歌「…ううん。何でも無い。疲れたみたい」

そう、返事をする。すると桃井先輩が笑って言った。

愛莉「そうよね。一日で凄いことが起きたもの」

寧々「確かに…」

草薙さんが相槌を打つ。

司「じゃあ、今日は解散するか!」

司さんが提案してくれた。草薙さんと桃井先輩が頷いた。

彰人「そうっすね」

一歌「賛成です」

私と東雲くんも賛成ということで、解散になった。帰り道を一人で歩きながら、さっき聞こえた声を思い出していた。

?〘一歌ちゃん〙

あの声だ。やっぱり、この声は――

一歌「“可不”?」

可不〘うん、そう。一歌ちゃん、セカイに来て〙

セカイには、ミクたち以外もいるのか。という疑問を浮かべた。

一歌「でも、〈Needle〉はもう…」

可不〘違う。〈Needle〉はもう消えたの。私達がいるのは〈Untitled―壊れかけのセカイへ〉だから〙

〈Needle〉は〈Untitled〉だけだったが、今回は【壊れかけのセカイへ】があるのか。と思いながら〈Untitled―壊れかけのセカイへ〉を押す。すると、セカイへと行く光りに包まれた。



?「一歌ちゃん、

“壊れかけた花のセカイ”へようこそ」

枯れた一輪の歌の花

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