ー翌朝にて
💙「もう朝か…」
時計には[7時19分」が表示されていた。
💙「後2時間でここから離れるのか…」
💙「……2人から離れたくない…ボソッ」
ハッと自分が矛盾した言葉を言ってることに気が付いた。
2人から離れようと行動してるのは、俺からなのに、離れたくないなんて、あまりにも自分勝手すぎる。
こんな自分ではダメだと思い、近くにあったカッターで、リスカを始める。
切る所は1番切りやすい左腕にする事にした。
左腕にカッターを当て、そのまま横に引いていった。
切り口からはじわじわと血が出てきた。
💙「っはぁ、いた、い…けどこれはお仕置きだか、ら…」
何度も何度も、彼は切り続けた。
今まで2人に迷惑をかけた分。
2人に気を使わせてしまった自分へのお仕置きの分。
など、数えればキリがない。
そう考えながら、切っているともう左腕にはびっしりと傷つけていた。
💙「あ、もう切れないや…」
💙「…でもこれだけ傷つけていても、2人は興味を出さないんだろうなぁ…」
💙「…どうしよ、この腕…」
💙「絆創膏だと大変だから、包帯巻こう…」
💙はリスカをした左腕に、包帯を巻き始めた。
本当は消毒をした方が良かったが、リスカをした後の頭では考えられなかった。
包帯が巻き終わり、💙は時計を見た。
💙「あ、そろそろ出ないと…」
そう言い、遠出に行く準備を始めた。
ー行く準備が整い…
💙「よし、これで大丈夫っと…」
💙「…早く行こう。」
💙は家を出て、駅に向かった。
ー駅のホームにて
💙「電車まだかなぁ…」
💙は行き先に向かう電車を待っていた。
来るまで暇だなと思い、スマホの電源をつける。
ホーム画面には3人でライブ終わりに撮った写真が。
💙「この時も2人は、俺の事が邪魔だったのかな…?」
💙「もしそうなら、鈍感すぎるでしょ、俺…w」
💙「何なら、言ってくれれば良かったのに…w」
あまりの鈍感さに自分でも失笑してしまう。笑っていたからなのか、視界は泣いている時みたいに、ぼんやりとしていた。
💙「っ、ハアッ…グスッ……」
どうやら、本当に泣いていたらしい。
泣き止め、、と思えば思うほど、涙は溢れてくる。
💙「ゔぅ…」
こんなにも矛盾している自分が嫌すぎて、気づいたら左腕に巻いた包帯の上から、傷を引っ掻いていた。
そのせいか、包帯に少し血が滲んだ。
どうやら、もう傷を引っ掻く事が気持ちを落ち着かせる方法になってしまっていた。
💙「あぁ、落ち着く…」
💙「あっちに行ったら、もっとやろ…」
行き先でやりたい事を考えていると、ちょうど電車が来た。
ー電車の中に入り…
俺はその電車に乗り、適当な席に座った。
恐らく、ここから2、3時間掛かるだろう。
その間は寝てようと思い、目を瞑った。
💙(朝日があったかい…)
普段は眩しくて厄介な朝日も、今なら唯一寄り添ってくれる存在なのかもしれない。
その事に感謝しつつ、眠りについた。
❤️side
今日はとある番組についての会議のミーティングだ。
いつもと同じ時間に来たが、2人はもういるのかな?
そう思いながら、ドアを開けて部屋に入った。
❤️「おはようございます〜ってあれ…?」
スタッフ「おはようございます!どうかされましたか?」
❤️「いえ、珍しく2人とも来てないなぁ〜と思いまして…」
スタッフ「そうですね…特にwkiさんは私達が来るよりも前に来てらっしゃるはずなんですが…」
❤️「ryokちゃんも、俺よりかは早めに来てるんですけどね…」
珍しく2人とも来てないため、スタッフさんと噂をしていると、足音が聞こえてきた。
音からすると、恐らく…ryokちゃんだな
ガチャッ
💛「おはようございます〜!」
ほら、ビンゴ!
❤️「おはよう、ryokちゃん」
❤️「今日は2番目だったね」
💛「うん、ちょっと指を怪我しちゃってさぁ」
ほら、と見せてきたのは人差し指に巻かれた絆創膏。
💛「りんごを切ろうと力を入れたら…ね?」
❤️「うぅ!考えただけでこっちまでも痛くなった…」
💛「ふふっ、ごめんね?」
❤️「でも、深く切ってなくて良かった…」
早く治りますように、とryokちゃんの怪我した人差し指を撫でた。
💛「そういえばwkiは?」
❤️「いや、それがまだ来てないっぽいんだよ」
💛「えっ珍しい…」
❤️「まぁ、少し遅くなる時もあるかもねぇ〜」
💛「うん…」
💛の返事が曖昧だ。
❤️「ryokちゃん…?元気ないけど、どうかしたの?」
💛「いや、それが昨日、wkiが帰る時に悲しそうっていうか、寂しそうな顔して別れたなぁって思ってさ…」
❤️「あ〜…言われてみればそうかも……」
💛「だから、何となく心配で…」
💛「ごめんね?心配させるようなこと言っちゃって…」
❤️「大丈夫、話してくれてありがとうね😊」
大丈夫だとは言ったが、言われてみれば確かに気になってしまう。
💛は親切だなと思いながら、一つの提案を出してみる。
❤️「提案なんだけどさ、もし会議に来れないってなったら、終わった後にwkiの家に行かない?」
💛「ちょっと心配だし…いいよぉ」
💛「ほんとにごめん、心配しすぎなのかもしれないけど…」
❤️「普段と違うと、心配になっちゃうのは俺も同じ!だから、謝らないで?」
💛「ありがとう…🥹」
💛の承認も得たところに、丁度スタッフがきた。
コンコンッ
スタッフ「失礼します〜」
スタッフ「会議の準備が整いましたので、会議室までご案内します」
💛「あの、まだwkiが来てないんですけど…」
スタッフ「あ、wkiさんなら昨日『数日程、休みたい』とおっしゃってるので、休みですよー」
💛「そう、ですか…」
やっぱり休みか。
しかし、急にどうしたんだろうか?
昨日の別れ際のことも気になる。
ますます、wkiの家に行かなければと思う気持ちが強くなってきていた。
もどかしい気持ちを抑えつつ、💛と一緒に会議室へ向かった。
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