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いきました!!
皆さんのお陰です!
ありがとう御座います!
今回はバリバリ中太です!
🔞はありません…🙇♀️
太宰:視点
あの一連の事態の後,
私は泣き疲れて寝てしまったようだ。
怖かった,また嫌われたんだと
頭が痛くなり,目から涙が
滲んだんだ。現在時刻は7時。
乱歩さんは隣の病室で寝ていると
分かった,鏡花ちゃんは
先に帰って任務に行った
らしい。昨日のことはまだ
怖いけど,敦君なら信用できる…。
自分が大切に育てた仲間だから。
でも,心の傷は癒えない,
私の体は指一本動かせなかった。
話すことは少ししか出来ず,
話しすぎると過呼吸になってしまう。
やがて敦君が起きたようで,
敦君の体が起き上がった。
急に起き上がったから,
私はどうも怖くなった,まるで
子供じゃないか,と自分の中で
思ってしまう。体が勝手に反応し,
体がびくっと動く,やっぱり怖い。
敦君が起きている私に
手を伸ばした。怖い…。
私は目を瞑り,手を振り払った。
何かをする気だと思っていたが,
意外にも敦君は手を止めなかった。
殴られる事を覚悟していた私は
目を強く瞑り,歯を食いしばった。
だが,敦君のした事は私の考えて
いた事と真逆だった。撫でてくれたのだ。
突然の事に私は驚き,ゆっくりと
顔を上げる,不安げな表情で
敦君の表情を窺う。敦君は,
私に対して優しく微笑んでくれていた。
私は敦君に感謝を伝えたかった。
太「あ、あの…ありが…とう… 。」
言葉を覚えたての幼児かの様に
微かに話す,聞こえるか聞こえないか
ぐらいの声量で言ったにも関わらず
敦君は私の顔を覗き込んだ。
敦「いいんですよ。そして、
ごめんなさい。」
敦君は謝ったのだ。なんで?
敦「僕たちのせいで太宰さんは
傷つきました。それが申し訳ないんです。」
私は嬉しくなった。だが心の傷は
癒えなかった,この心の傷を埋めてくれる
人物は居ない。そんなこと分かっていた。
だから対して絶望もしなかった。
やがて乱歩さんが来た。
乱歩さんは真っ先に私に謝った。
乱「ごめん…!本当にごめん…。」
乱歩さんは泣きながら私の
ベットに顔をうずめた。
少し照れ臭かった,でも少し
幸せだった。私は乱歩さんを,
太「いい…んですよ…!」
そう言った。許したい
という気持ちが強かったのだ。
そうしたら乱歩さんは
乱「ありがとう…ッ!!」
と言って更に泣いた,少し焦り
乍も私たちは病室を出て,
病院を退院した。あとは探偵社に
帰るだけ,敦君と乱歩さんがこれだけ
普通に歩くと言う事はみんなを
説得してくれたのだろう。
そんな2人を見て,心は暖かくなった。
傷は癒えないし,いまだに顔は
笑顔にならない。いや,なれないの
方が正しいのかもしれない。
それどころか体もあまり動かない。
だから2人に支えて貰えてやっと
歩けている。その時,奥から
聞き覚えのある声が聞こえてきた。
中「あぁ、任務の内容はこれで充分だ。」
部下と話をしている中也だった。
喉の奥からひゅ…と音が鳴る。
怖い,最悪のタイミングだ。
そうこうしていたら中也がこちらの
存在に気づく,こちらへ歩みを進めて
来た。ジリジリと近付いてくる。
そして私の頬を思い切り叩いてきた。
太「え…、?」
敦&乱歩「!?」
敦君と乱歩さんは予想外の出来事に
声が出ていなかった。私は
恐る恐る顔を中也に向ける。
中「気安く見上げてんじゃねェよ。」
そう言われ,私は顔から冷や汗が
流れる,体が微妙に震える。
中「手前は俺に前した事忘れたのか?
謝るまで二度と見んな。クソが。」
中也は私の状況を知らない為,
いつものテンションで私に話し
かけて来る,だが嫌と言う程心を
抉られた。やだ,逃げたい…。
太「ごめッ…なさッ…やだ…!!嫌いに…
ごほッごほッ…ならないでッひゅッ…」
過呼吸なんてどうでも良かった。
中也に嫌われたくなかった。
お願い嫌わないで…お願い…
目から涙が大量に溢れる,昨日より
多くだ。涙を流しすぎて喉が枯れる。
中也は私の反応が予想外だったのか
慌てて駆け寄る。両手を伸ばす。
やだ,蹴られる?殴られる?
そう思っていたら私の体を乱歩さんは
前から抱きしめた。そして中也を睨んだ。
乱「…太宰に…近づくな…ッ!!」
喉の奥から搾り出したような声だった。
敦君も慌てて私の前にでて私を守る。
中也はその状況に呆然としていた。
だが,私の過呼吸は止まらない…
太「かひゅッおぇッ…ごほッごほッ…!」
息を吸いすぎて辛い,息を吐きたいのに
吐けない,私はパニックになり,目から
涙を多く流す。段々苦しくなってきた。
中「太宰ッ…!!」
中也はもがき苦しみ,涙を流す私を
見て敦君,乱歩さんを押し退けて私の
体を包み込んだ,ハグをされたのだ。
だが私は恥ずかしい,嬉しい等
考えている暇も無かった。苦しかった。
中「太宰…大丈夫だ…ゆっくり呼吸しろ…」
背中を撫でられ,頭に手を置かれる。
中也に撫でられた方が,遥かに安心できた。
太「ひゅ~ッ…はぁ~、。」
ゆっくり息を吐く,中也に言われたように。
中「そうだ。ゆっくり…」
太「すぅ、はぁ…。」
落ち着いたようだ。中也は
安心したようにため息を付き,
中「すまねェ…。悪いことさせちまったな」
乱「いいけどさぁ…太宰離してくんない?」
乱歩さんが嫉妬したように頬を膨らます。
だが中也の離れる気配は無い。
そんな空気に私は苦笑した。
太「あはは…。」
一瞬で空気が凍る。
なんかしたっけな。と私は首を傾げる。
太「…?」
乱「だ、太宰が…あの事件以来
初めて笑った…。」
中「いや…俺はあの後見たけど…
やっぱこいつは笑ってる顔が一番いいな。
(素で見るのはあれ以来初めてかもな。)
敦「中也さん逆…。」
中也は自覚したのか立ち上がり
中「じゃ、じゃあ俺はこれで…。」
あ、逃げた。本当面白い…。
私は自然と頬が緩み,微笑んでいた。
私たちは探偵社へと急いだ。
そして不安を抱え乍も,ドアを開ける。
みんなの視線が集まる。でも,
もう怖く無い…!2人がいるから。
皆んなが私に対して謝った,
国「すまない太宰…お前の意見も聞かず…」
与「太宰…判断を間違えてしまって
すまなかったよ…。」
谷「太宰さん…すみませン…💦」
ナ「申し訳ありませんわ…」
その時,急ぎで鏡花ちゃんが
帰ってきた。
鏡「太宰さん…私もごめんなさい…。」
息が絶え絶えの中謝られて
こちらこそ申し訳なくなった。
乱「だってさ。」
僕の顔を覗き込んで乱歩さんは
微笑んだ。敦君も同じだ。
私が返す答えはもう決まっていた。
太「…いいよ!これからも宜しく!」
そう言って盛大に幸せな気持ちになる。
皆んながわっと喜ぶ。国木田くんは
ほっとしていた。敦君は飛び上がって
鏡花ちゃんとハイタッチをしていた。
織田作,私,もっと人を助けれるように。
ここで頑張るよ。見守っててね。
そう心の中で唱えた。
後日
太「仲直りしたからと言って…」
国「太宰,お前の仕事は俺がやっておく。」
敦「太宰さん、包帯あげます。」
乱「太宰!駄菓子あげる!!」
福「太宰,猫カフェに行かないか?」
与「太宰,疲れたらベットで休むといい。」
ナ「太宰さん!肩を揉みますわ!」
この優遇はなんなのだろうか…。
最初は頭が???状態だったけど…
流石にもう恥ずかしくなってきた…。
太「あ、あの…私へのこの優遇
状態やめてくれないかい…?//」
顔が真っ赤になった,恥ずかしくて
顔を覆い隠す,みんなが真顔になった。
乱「太宰,その顔は反則すぎる。」
乱歩さんは私の顔を写真に収める。
太「ら、乱歩さーん!!💦
消してくださいよぉ…。//」
乱「…天使…。」
乱歩さんはそう言って私の
頭を撫でた。自分より身長の
低い人に撫でられ更に耳が赤くなる。
太「もおぉ…//」
でも私が好きなのは中也だ。
乱歩さんとは付き合えない…。
乱「太宰!素敵帽子君に告白してきな!」
太「へぇッ…!?///」
予想外の事を言われて変な声が
出てしまった。恥ずかしすぎる… 。
乱「太宰は可愛いけど…太宰が
好きなのは素敵帽子君だ!僕は
社長が居ればいいからねぇ~♪」
確かに乱歩さんは社長に
デレデレだった…。
太「じゃ、じゃあ行ってきます…。」
みんなが私に着いてこようとするが
全員断った。流石に告白は見られたく無い。
そして中也と待ち合わせをした。
私が死のうとしたあの綺麗な川だ,
少しの間眺めていたら中也が来た。
中「なんだよ?急に呼び出して。」
中也は首を傾げて問う。
後ろにある綺麗な赤色のバイクが
中也を更に美しく引き立てていた。
告白,した事なんてなかった。
ポートマフィア時代は好きにさせて
付き合うのが主流だったから。
断られないか少し不安になった思いを
閉じ込め,思いきり打ち明ける。
太「あ、あの!私…前から中也のことが…
好きでした…!!//」
顔が赤くなる,でも安心した。
よかった,ちゃんと伝えれた。
中「は…?」
中也は目を丸くして驚いた。
断られるかも。という言葉が頭をよぎる。
ダメだったのかもしれない…
そう考えていると。
中「お、俺も太宰が好きだった…。」
その言葉だけで私の心は満たされていく
気持ちになった,嬉しくなった。
心の傷を埋めてくれる人は居たんだ。
太「これから…宜しくね!」
中「おう…!!」
2人で仲睦まじく微笑み合う。
そうこうしていると中也が口を開いた。
中「太宰…接吻しねえか…?」
太「!?//」
予想外すぎた,付き合って早々
接吻なんて…でも中也となら…
と自分は心の中で考えた。
驚いた私を見て宥める様に中也は
中「あ、嫌ならいいんだ…💦」
と言った,嫌な筈がない。
太「…いいよ!!」
私は目を閉じて待った。
中也は静かに顔を近づける。
そして,2人の唇が重なり合う,
川の流れる音は静かで,
2人の小さなリップ音が1つ,響いた。
中「太宰…好きだ!」
太「私も…!」
川の河川敷に2人,
目を見合って微笑み合う。
この幸せが,いつまでも続きますように。
happy end.
ありがとうございました!!
happy endバージョンは
これにて終わりです!!
今度はバットエンドを作って行くので
そちらも見ていただけたら嬉しいです!
因みに今回は4300タップ以上です!w
いやー頑張りましたわw
コメント
14件
最高です! 太宰さん嫌われ性癖で… バトエン楽しみにしています!!
うん、3400文字!? 凄すぎッ 最高でした!