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「迎えに来ました」
仕事帰り私は突然そう言われた。
困惑している私に彼は言った。
「影方海響です」
朝。いつも通りの時間、いつもの部屋……じゃない!!
え?どこここ!?なんでもう昼なの!?仕事………
うっ腰が痛い…もうどうなってるのー!!
「うるさいなあ」
………
「おはよ。昨日は盛り上がったね❤」
……
ギャャャャャ!!!!
「なんだよ。朝からほんとうるさい!!」
「なんだよはこっちのセリフ!!あともう昼!!」
「あ、ほんとだ」
「ねぇ。今になって何?迎えに来ましたって……海響」
影方海響。彼は私の幼なじみ。そして、私の初恋の人。
「ねえ結婚しよ❤」
バコンッ!!
「いっっってぇぇ!!」
「何言ってんの!無理に決まってるでしょ!」
「なんで?俺たち結婚の約束だってしてるじゃん」
あ、思い出した…でもあれは昔の話。単なるお遊び。
「はいこれ」
なんだこれ……
私は海響から渡された紙をみる婚姻届……!!!???
「ちょ、ちょっと!!」
あ……私は彼の顔を見るなりサッと顔をそらした。だってだってだって!!彼!!めっちゃ照れてますやん!!単なるお遊びじゃなかった。少なくとも彼にとっては結婚の約束は本気だったんだ。
「わ、わかったわよ……/////」
ぅううううう私がこんなに軽いだなんて
───健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、富めるときも、貧しい時も、妻を愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り心を尽くすことを誓いますか?
「はい」