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教室リーグ~底辺モブ生徒が分析スカウターで超名門校の序列をぶっつぶす~
第87話 - 第87話 【禁断の強制観測】神話級の姉から極秘テーマを強奪せよ!女王を操る「悪魔の手土産」
1,435文字
2026年06月08日
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2026年06月08日
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#主人公最強
ウサギ様
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麗太
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第87話、めちゃくちゃ痺れました……! 天宮澄玲から直接テーマを盗むくだり、まさに「禁断の強制観測」。哲学的な問いで核心に迫る会話術と、その隙に脳内を読む能力の使い方が鮮やかすぎて鳥肌立ちました。女王(久条)への手土産として「特権階級の存在について」を持ち帰る――この脚本、どう転ぶのか本当に楽しみです。澄玲お姉さまがまだ盗まれたことに気づいてないのも、不気味でいいなあ。次回が待ち遠しい!
久条と別れた俺は、再び、熱狂渦巻くホールへと戻っていた。
一回戦の第六試合が、ちょうど終わろうとしている。
俺は観客席には戻らず、壁に寄りかかり、これからの算段を練っていた。
ミラー:「さて、脚本家。女王様との、とんでもない契約が成立したわけだが。で、どうやって明日のテーマを盗み出す?」
奏:「決まっている。このゲームの、創造主から直接いただく」
ミラー:「正気か?あの天宮澄玲から?」
奏:「やってみるさ。最高の獲物だ」
第六試合が終わり、15分の休憩に入った。観客たちが、一斉に席を立つ。
その喧騒の中、俺は一人、流れに逆らうように、会場前方の関係者席へと向かった。
ミラー:「このタイミングだな。今なら、大会統括責任者に近づける」
奏:「ああ。女王(久条)への手土産を、直接いただきに行く」
ミラー:「お前、どんどん大胆になっていくな」
関係者席の一角。他のスタッフと談笑している黒いパンツスーツの女性。
天宮澄玲。
彼女が、ふと一人になった、その瞬間。
俺は静かに、しかし一切の迷いなく、彼女に近づいた。
「あの、すみません。天宮澄玲さん、ですよね」
彼女は、驚くこともなく、穏やかな笑みで、俺を見返した。
「はい。そうですが、あなたは?」
「弟さんの蓮司くんと、同じクラスの、音無奏と言います」
その言葉に、彼女の瞳が、僅かに興味の色を宿す。
「そう、あなたが。弟から、話は聞いています。学園を変えられる存在だとか」
「いえ。全然、蓮司くんの足元にも及びません」
俺は、外面の仮面を完璧に貼り付け、答える。
そして最も自然でそして最も効果的な「問い」を、彼女に投げかけた。
「開会式での、あなたのスピーチ、感動しました。特に『問いとは、向き合うためにある』という言葉が、ずっと心に残っています」
「ありがとう。そう言ってもらえると、嬉しいわ」
「だからこそ、気になったんです。明日、準決勝や決勝に残るであろう、あの天才たちに、あなたは、一体、どんな『問い』をぶつけるおつもりなのだろう、と」
俺のその問い。
それは彼女の思想の核心に触れる、哲学的な問い。
そして彼女の脳内から「答え」を引き出すための、完璧なトリガーだった。
彼女は、少しだけ、楽しそうに目を細めた。
「面白いことを聞くのね。でもそんな質問に、答えられると思う?」
彼女が、思考を巡らせたその刹那。
(今だ)
俺は彼女の瞳を真っ直ぐに見つめ返す。そして意識の奥底にある最も危険なスイッチを入れた。
思考残響観測――メモリー・リーディング、強制起動。
ズキン、と脳を焼くような激痛。
視界が一瞬、ノイズで乱れる。
だが、その代償と引き換えに、俺の脳内スクリーンに、濁流のように彼女の思考が流れ込んできた。それは、彼女がこの二日間のために用意した、恐ろしくも美しい「問い」のリストだった。
【最終日7試合テーマ:『特権階級、富裕層の存在について』】
俺はその全てのデータを、完璧に記憶に焼き付けると、能力を解除した。
そして何事もなかったかのように、彼女に微笑みかける。
「すみません、変なことを聞いて。でもお姉さまと話せて嬉しかったです。ありがとうございました」
「いいえ。またいつでも、声をかけて。あなたなら大歓迎よ」
俺は静かに一礼すると、その場を後にした。
彼女はまだ気づいていない。
この大会の、最も重要な「出題テーマ」が、今一人の高校生によって盗み出されたという事実に。俺は、喧騒の中を歩きながら、静かにそして冷たく笑みを浮かべていた。
最高の脚本の最初の数行はもう書かれたのだ。