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親...バカ...ww
しばらく経ち、最終選別終了日となったー
わたしはー
7日間生き抜いた!
しかもかすり傷一つ!
師範のお陰だ!
だけど、別行動した炭治郎くん…大丈夫かな…
「みのり!」
『…!炭治郎くんー!!!!』
やった!炭治郎くんも生きてる!
『良かった…生きてる…!』
「ああ!みのりも…かすり傷だけか?凄いな!」
『えへっ…!師範…小芭内さんの所で育ったから!』
「小芭内さん…って凄いんだなー!」
『うん!少し厳しいけど…優しい人!』
「俺の育手も…!鱗滝さんも厳しいけど…優しい人なんだ!」
『…!そうなんだ!』
炭治郎くんともっと仲良くなりたいな!
『わぁ…!綺麗…!』
「ああ!」
鬼から守るお花【藤の花】が咲いている
本当に綺麗…!
『…!カナヲちゃん!』
「…!みのり…?」
『…!』
カ、カナヲちゃんがわたしの名前を呼んでくれた!やったー!!
『…あ…』
会場にはたったの4人しかいなかった
あの手鬼に襲われてた人も…
わたしが途中で見放したせいで…っ
「死ぬわ…死ぬ死ぬ…」
「ここで生き残っても結局死ぬわ…俺…」
「お帰りなさいませ」
また最初にいた女の子達が立っていた
「おめでとうございます」
「ご無事で何よりです」
「で?俺はこれからどうすりゃい」
ひえっ…怖そうな人…っ
「刀は?」
「まず、隊服を支給させていただきます」
「体の寸法を測り、その後は階級を刻ませていただきます」
へぇ…!隊服なんてものがあるんだ…!
確かに、師範も普通の浴衣じゃなかったな…
「階級は、十段階あります」
「甲」
「乙」
「丙」
「丁」
「戊」
「己」
「庚」
「辛」
「壬」
「癸」
わぁ…なんだかどれも漢字ばっかり…!
「今現在皆様は一番下の癸でございます」
よーっし!頑張るぞー!
「刀は?」
「本日、刀を作る鋼。玉鋼を選んでいただきますが」
「刀が出来上がるまで10日から15日かかります」
へぇ…!思ったより短いなぁ!
「はぁ…ンだよ…」
「その前に」
パンパン
『…?』
カァー!カァー!
『ひやぁぁっ?!』
「ひぃ…っ!」
「いまから皆様に、鎹鴉をつけさせてもらいます」
『かすがいがらす…!』
何だか物凄くファンタジー!
だけど、鴉って事は…何かできるのかな…?
「カラス?これ雀じゃね?」
黄色い頭の男の子は、なんだかハイカラな着物だな…!
しかもスズメちゃん可愛い!
「ふざけんじゃねぇ!」
『…?!』
「どうでもいいんだよ!カラスなんて!」
『あ…!ぁ!』
クシャッ
ボロだらけの男の子が女の子の頭を掴んだ
ぁわわわ…!これって…と、止めないといけないよねぇっ…!
「…」
『…!炭治郎くん…』
「この子から手を離せ」
「離さないなら…折る」
「ひぃえぇっ…」
「やってみろよ」
「…っ」
ぁわわわ…!け、喧嘩しちゃってる…っ
止めないと…だよね…!
「うっ…ああっ…!」
「お話はすみましたか?」
「では、こちらから玉鋼を選んでくださいませ」
『たま…はがね…?』
「鬼を滅殺し、己の身を守る刀の鋼は、ご自身で選ぶのです」
「多分すぐ死にますよ…俺は」
どうしよう…?どれにしよう…
これって…刀を作るための材料…って事だよね…
うぅう…決められないよぉ…
「あ…」
『よし、これにしよう…!』
炭治郎くんとわたしが、同時に手を伸ばした
ー伊黒邸ー
ー伊黒sideー
『師範!ただいま戻りましたー!』
待ちきれなかった声がする
今なら煉獄や宇随の小賢しい声もすんなりと聞き入れそうな気がする
『師範!師範…?師範っ?!?!な、泣いてますよ…っ?』
こんなに涙を流したのは何時ぶりだろうか
それぐらい、みのりは俺の中で…大切の人となった
「…みのり、お帰り」
『…!ただいま!』
ずっとこの空間が続いてほしい