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雪が少し積もっては溶けてを繰り返し道路が水浸しにっているこの季節。短かった冬休みが終わり新学期が始まった。

和馬「今日も雪降ってる」

夜麻「午後には止むらしいよ」

和馬「傘一応持っていくか」

和馬「じゃあ俺先に出るぞ」

夜麻「はーい、いってらっしゃーい」

学校方面行きの電車に乗ると心さんは俺を見つけるなり冷たい手を頬に当て楽しそうな笑みを浮かべておはようと挨拶を交わす。

心「なんか不思議な気分だね。長期休み明けなのに久しぶりじゃないって」

和馬「あれから心さん2日に一回来るか来ないかの頻度で来るからね」

心「……やっぱり迷惑だった?」

和馬「全然迷惑じゃないよ。夜麻も楽しそうだし、俺も会える機会増えて嬉しいし」

心「…かz…ううんなんでもない」

関係を表す言葉だけで言えば恋人で距離は近くなると思っていたが、実際俺も心さんも今まで付き合った事がなく次に進もうと一歩踏み出したいが踏み出せないままでいた。

優「なんかテンション低くない?」

和馬「俺はいつもこんなんだ」

優「もっとテンションあげようよ!今日修学旅行の説明と班決めやるんだよ!?」

和馬「お前と一緒だったら他誰でもいいよ」

授業が始まると優が言った通り修学旅行の説明と班決めが行われた。班の種類は2つに分けられ活動班と生活班がある。

和馬(どっちの班も6人で1班か)

和馬(修学旅行か…小学校も中学校も行ってないんだよな)

和馬(高校は行っとけって母さんに言われ半ば強制的に参加したけど)

和馬(やっぱりクラスで行くってなるとどうしても気分が上がらない)

亜美菜「おいって」

和馬「!!な、なに?」

亜美菜「さっきからずっと呼んでるのに返事しねーから」

心「君ってそういう所あるよね」

和馬「ちょっと考え事してた」

心「活動班決まってる?」

和馬「いや、まだだけど」

心「じゃあ…」

「和馬くん…!もしよかったらアタシたちの班に入らない?」

「えー?私たちも誘おうと思ってたんだけど」

「何それアタシらの方が先だったじゃん」

和馬(……なん、だこれ。俺のアホ毛が立ってないって事はこの人達は嘘をついてない)

和馬(って事は本気で俺の事誘って?)

和馬(…ちょっと嬉しい……)

和馬(いや、でも俺は出来れば心さんと… )

和馬「あ、えぇっと俺心さん達から先に誘われた、から…だから」

「そっかぁ〜、残念。じゃあ自由行動時間あったら一緒に回ろうね!」

和馬「なんだったんだ……」

優「すごい人気だったね。和馬」

和馬「…俺はちょっと怖かったんだが」

心「内心喜んでたくせに」

和馬「いやそれは…!確かに嬉しかったけど!」

和馬「でもせっかくなら俺は心さんと一緒の班がいいって」

心「それも覗いたから知ってる」

イタズラが成功して心さんは子供っぽく楽しそうに笑った。そんな顔を見た後では許す事しかできないそんな俺は、笑顔に弱いのだろう。

亜美菜「でもこれだと1人足りないぞ」

亜美菜「私に心、ふみに和馬に優。後1人どうするんだ?」

優「誰かまだ決まってない人いるかな?」

「なぁ、もし枠が余ってたら俺入ってもいいか?」

話しかけてきたのは宮間類(みやま るい)

2年の最初、隠していた心さんの能力をみんなにバラした張本人だ。だがそれも心さんは許してある。

宮間「いや、余ってないならいいんだ。ダメ元で聞いただけだから」

心「ちょうど1人分空いてるから、入る?」

亜美菜「…おい」

心「謝って許してある関係なんだし。それにうち今の宮間くんの事放って置けなかったし」

宮間「……ありがとう、心」

心が読める心さん

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