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第11話、読んだよ!結翔が蓮のことで頭いっぱいで、自分に言い聞かせながらもスマホを手放せない感じ、すごく伝わってきた。あの蓮の「優しい目」の記憶がずっと引っかかってて、結翔なりの踏み込み方にジレるなあ…。最後の『黒帳』って言葉、嫌な予感しかしないんだけど!次が気になるわ🔥
第11話「訴えかける瞳」
───結翔side
俺は自分の部屋の机に頬杖をつき、考えていた。
あの日───
俺が見た蓮は、どこか寂しげで。
何かを諦めたような顔をしていた。
なのに。
───目だけは、あまりにも優しかった。
結翔「…………。」
あの目が、頭から離れない。
結翔「俺は……蓮にとっては、ただの友達で……それ以上でも、それ以下でもない。」
結翔「……なのに、なんでこんな騒つくんだ……?」
自分でも分からない。
ただ、あの時の蓮を思い出すたびに、胸の奥が落ち着かなくなる。
結翔「俺には関係ないことだ……。」
結翔「あんまり踏み込んだら、アイツに迷惑かけちまうだろ……。」
結翔「…………そうそう。」
結翔「俺がこんな悩む必要なんてない……。」
結翔「……ないんだ。」
そう。
自分に言い聞かせるしかなかった。
それが唯一、この胸の騒つきを落ち着かせられるかもしれないと思った手段だったから。
結翔「…………。」
けれど。
机の上に置いたスマホから、目を逸らせない。
結翔「……蓮は、コロシ屋で……学校では普通の生徒をしている。」
結翔「仕事でやってるって本人から聞いたけど……。」
結翔「分かってるのは、たったそれだけ。」
結翔「…………情報が少なすぎる。」
俺が蓮の友達だって言い張ったとしても。
もし誰かに、
『じゃあ、お前はアイツのこと何でも知ってんのか?』
なんて聞かれたら。
俺は何も答えられない。
今の蓮が何を考えているのか。
どうして学校に来なくなったのか。
何を抱えているのか。
俺は――何も知らない。
結翔「…………。」
結翔「……これじゃ、友達って言っても……。」
小さく息を吐く。
結翔「……ただ隣にいただけじゃねぇか。」
そして。
俺はもう一度、スマホを手に取った。
検索画面を開く。
結翔「……『コロシ屋』。」
結翔「これで何か手がかり、出てくんのか……?」
検索。
しばらく画面を眺める。
結翔「…………ん?」
検索結果の中に、妙なページが出てきた。
【裏社会・コロシ屋について】
結翔「…………。」
恐る恐る開く。
そこには、一般には知られていないはずの情報が、いくつか断片的に書かれていた。
依頼を受ける。
標的を指定される。
そして――
依頼を遂行する。
結翔「…………。」
結翔「……マジで、こんなの存在してんのかよ。」
一ノ瀬ルナ
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#日記
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フユめん
380
さらに下へスクロールする。
すると。
【依頼についてのお問い合わせはこちら】
その下に、いかにも怪しげな連絡先が表示されていた。
結翔「…………。」
結翔「不吉な並びだな……。」
結翔「ていうか……。」
結翔「やっぱ依頼してる奴、結構いるんだな……。」
さらにページを読み進める。
結翔「コロシ屋って……依頼された人の、殺したい相手を殺すんだよな……。」
結翔「…………。」
少し黙る。
結翔「ゲームじゃねぇんだから……。」
だが、そのすぐ下。
【利用者からの評価】
★★★★★
結翔「…………。」
結翔「……レビュー、星5だぁ!?」
思わず身を乗り出す。
結翔「いや待て待て待て。」
結翔「何のレビューだよこれ!?」
結翔「『対応が迅速でした』って……怖ぇよ!!」
結翔「『また機会があれば利用したいです』じゃねぇんだよ!!」
一人でツッコミを入れながら、ページを閉じる。
結翔「…………。」
しばらく沈黙。
そして。
結翔「……改めて調べてみたけど。」
結翔「コロシ屋って、すげぇーな……。」
結翔「これ……儲かるんじゃね?」
結翔「…………。」
結翔「…………って、今はそこじゃなくて!!」
自分で自分にツッコむ。
結翔「蓮について何も書かれてねぇ……。」
どれだけ探しても。
「神崎蓮」という名前は出てこない。
結翔「…………。」
結翔「やっぱ、簡単には出てこねぇか。」
スマホを机に置く。
けれど。
数秒後。
また手に取った。
結翔「…………。」
画面には、さっきの連絡先。
結翔「……この番号に、聞いてみるのも……。」
結翔「…………アリ、だよな。」
指が止まる。
結翔「…………いや。」
結翔「やりすぎだろ。」
スマホを伏せる。
結翔「普通に考えて、ベタすぎる。」
数秒後。
またスマホを裏返す。
結翔「…………。」
結翔「でも……。」
頭に浮かぶ。
月明かりに照らされた蓮。
寂しそうで。
諦めたようで。
それでも、どこか優しかった瞳。
結翔「…………。」
結翔「……あんな顔してた理由くらい。」
結翔「俺が知っても……いいだろ。」
そう呟いて。
結翔は再び、画面を見つめた。
───その時。
画面の隅に、見覚えのない項目が表示されていることに気づく。
【関連組織】
結翔「…………ん?」
その下には。
一つの名前。
『黒帳』
結翔「…………黒帳?」
知らない名前だった。
けれど。
なぜか――
嫌な予感だけがした。
結翔「…………。」
結翔「これ……蓮と関係あんのか?」
その問いに答える者は、まだいない。
ただ。
結翔が蓮の秘密へ踏み込むための扉は――
確かに、今。
目の前に開き始めていた。