テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
💛視点
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好きな人の色んな表情が見たいって言うのはさ、まぁ理解出来る
笑った顔
喜んだ顔
悔しそうな顔
泣いた顔
驚いた顔
痛そうな顔
好きだから何でも知っていたいって
でもさ
やっぱり好きな人には笑っていて欲しいもんじゃないの?
だから
わざわざ人が嫌がる顔を撮る必要ってないと思うんだよね!!(必死)
5月
ふっかの誕生日辺りから暦的にはもう夏が始まり、日中なら半袖で過ごしても大丈夫なくらい気温も上がってきた
夏と言って連想されるのは――――
海、花火、夏休み、スイカ、かき氷、そして俺の大っ嫌いなお化け屋敷や怪談、などなど
阿部の好きな謎解きも怪談めいたモノが増え、遊園地に行かなくても駅チカの商業施設内で手軽にお化け屋敷が楽しめる
………
……………
………………… て、楽しむなよっ!!
お手軽簡単に作らないでくれ、マジで!!
1度は克服したとみなされたお化け屋敷企画
卒業と銘打ったのは今から約6年前
YouTubeもジュニアCHANNELにあげられていた
だか、年々、怖さの種類も変わり、従来の驚かせるがメインのアトラクションとは異なって参加者自身が物語の主人公になりストーリーを進める体験型も増えたという
つまり昔とは違うから真夏でもないのに、先取りお化け屋敷企画が立案されました、とさ
迷惑この上ない!!
まぁ、でもお化け屋敷や絶叫系などもう1度見たい企画としても上位にくるらしいんだけど
そんなに見たいか?
俺の怖がる姿が!!
今回のYouTubeの企画は一回り約10分の没入型小規模お化け屋敷を2チームに分かれ、タイムを競うというモノ
メンバーは佐久間、阿部、康二、俺の4人
まったく怖がらない佐久間と阿部
そして、リアクション要員の俺と康二
組合せは単純にグッとパーで決める事にしたが、スタッフの希望としては撮れ高重視で俺と康二が一緒になる事を望んでいる感じだった
そりゃ、わーきゃーうるさい仕上がりになるだろう
「康二はヤダなぁ」
弱気でつい愚痴ると「なんでよ」
心外とばかりに康二がくってかかる
「康二とペアじゃ、守ってもらえないじゃん」
怖くなったら目を瞑って、誘導してもらいたいんだって
お化け屋敷は作り物だから平気、とか言って笑ってる佐久間と阿部から
「ひーちゃん出た-w-w」
「守ってもらう前提なの?」
つっこまれるが、苦手なもんは苦手なんだから仕方ない
「俺かて照兄守ります」
康二はぐっと拳を握ってみせるが
関西仕込みのリアクション芸が染み付いている康二は、ちょっとの事でもビビりまくる体質だ
そもそも暗がりでオーバーリアクションで驚かれたら、そっちに驚くのが想像出来る
「じゃぁ、俺グゥ出すから」
「お前、またか」
佐久間の発言に阿部が即座につっこんだ
前にやった謎解き企画で2手に分かれる時も、出す手を教えたそうだ
佐久間はふふふって
阿部につっこまれて嬉しそう笑ってる
これからお化け屋敷に入るっていうのに楽しそうで、そのメンタルが羨ましい
「「「「グッとパーで分かれましょ」」」」
そんな佐久間となら怖くなさそうで、ついグゥを出すと、全員同じだった
「もう、みんな俺が好きなんだから♡」
「こっちはデジャブだよ」
「さっくんはそれが言いたかっただけやんな?」
きゃっきゃしてるのについていけない俺
だってこれから入るんだよ?
なんでそんな楽しそうなんだ
てか、なんで俺なんだ!!
ビビりなリアクションなら翔太でも良くない?
「うん!!みんなに好きって言われたい!!!」
きっぱりはっきり
通る声で言うから、スタッフも笑ってる
佐久間の言動は、そこにいるだけで場を明るくさせるから
「はいはい」
「俺はもともと好っきやでぇ」
「こぉ~じぃ」
ぎゅうっと熱い抱擁をかわす佐久間と康二
「はいはい。時間なくなるから」
そんな2人を引き剥がす阿部…は、こちらを向くと
「てか喋んなさいよ」
気付けば無言になってる俺を見る
「そんなんだと一人で行かすよ」
酷い
とばっちりだ
阿部は時々、厳しい
「それはヤダ~」
ちゃんとリアクションをしたら「ひーちゃん可愛い」佐久間にからかわれた
「じゃ、組分け。せ~のっ」
頼む、佐久間でお願いします!!!
「「「「グッとパーで分かれましょ」」」」
今度はパァを出す
目の前の小ぶりな手は、指を全開にしたお手本のようパァだった
「おっ!!照と一緒」
佐久間はにぃっと笑うと
「しょうがないから守ってやんぜ」
にこにこ顔でそう言った
頼もしい!!
頼もしいんだけど、どうしよう
前に目黒と入った時みたいにくっついて、目を瞑ったまま誘導してもらうには、身長差がありすぎる
不安そうな俺に
「大丈夫だよ!!なんなら、俺のこと、おんぶする?」
そう言って両手を広げた
真っ正面でそれされたら、おんぶではなくダッコでは?
両手を広げたまま近付いて、ぽんぽんっと俺の腕を叩いた
紛らわしいな
もうちょっと間があったら抱き上げてたわ
「俺がべったりくっついてたら怖くないよ」
確かに
前がダメなら後ろからくっついてもらえれば、安心出来るかもしれない
素直に背を向けてしゃがみこむ俺の背中に
「ニコイチ、合体!!ガッシャーン」
効果音をつけながら乗っかる佐久間
小さい笑い声がスタッフから漏れ、阿部は呆れ顔、康二は「ロボちゅーか、もう親子やん」とつっこみを入れた
「まだ先攻も後攻も決めてないんだけど」
「俺たち先攻で!!いいよね、パパ」
康二のつっこみもちゃんと拾う
こういうとこが俺にはなかなか真似が出来ない佐久間の凄いとこ
「いいよ。どっちでも」
俺としては…入らされる事自体が嫌なんだから
「一応、じゃんけんしようや」
「わかった。最初はグゥね」
康二とじゃんけんを始めた佐久間
阿部は良いのか、それで?
ちらっと阿部を見るが、のほほ~んとした顔で眺めているから良いんだろう
この状況で、佐久間が一番年上って事が不思議だよな
結局、じゃんけんで勝った佐久間は「しゃっ」と小さくガッツポーズをしてから「先攻で!!」と、そこは譲らなかった
切り込み隊長としての意地だろうか
「よしっ!!今回はタイムアタックだからね、パパッと帰ってこようぜ」
ぽんぽんっと俺の肩を叩く
「走っちゃダメだからね。一応、平均10分でまわれるって話だから、10分前に出てきてもアウトだからね」
追加で説明してくれる阿部に「は~い」
元気よく返事をした佐久間は、俺の背中にぴったりとくっついて
「照、GO!!」
お化け屋敷の入り口を指差した
入り口からは不安をかきたてるような暗~く赤い光が漏れている
思わず唾を飲み込む俺の顔に頬を寄せて
「大丈夫だよ、俺がいるから」
佐久間はにひひっと笑う
その笑顔を見てたら、まぁ、なんの根拠もないけど、大丈夫な気がして
「じゃ、行くよ。お化け屋敷でタイムアタック、スタートォー!!」
ちょい裏返り気味な阿部のスタート合図で、俺は一歩を踏み出した
中は薄暗く、思っていた以上に狭い
その狭さに圧迫感を感じる
赤い照明に照らされた木々の影がざわめき、不協和音の中、妖しげな鳥の鳴き声がした
お化け屋敷のテーマは“冥婚”で、山深い山岳地方の村のお話
冥婚とは、未婚のまま亡くなった人が死後の世界で孤独にならないよう、死者同士、あるいは死者と生者を結婚させる風習のことだと言う
死者同士ならまだ良いけど
死者と生者では、どう考えても良い未来が浮かばない
今回は参加者の俺たちが、死者と結婚させられる相手となって、ストーリーを辿る訳だ
人里離れた村って時点でちょっと怖い
和のテイストって、こうじわりじわりと恐怖を煽る気がするんだよな
向こうのお化けはハロウィンの影響か、祭って感じするもん
あ、でもゾンビは普通に怖い…というか気持ち悪いか
音や仕掛けにびくっとするものの、俺が恐怖を感じる前に佐久間が笑ったり、解説したりするから…「うわっ」とか声は出るけど、そこまで怖くなかった
物語も後半に差し掛かり
村人たち(キャスト)が総出で襲ってくる
死者の花嫁はやはり和と村をイメージしているせいか、薄汚れた白無垢姿が不気味で怖い
佐久間のおかげで薄れていた恐怖がじわじわと沸き上がる中、
「…あっ」
耳元で、不意に佐久間が声をあげたのにびっくりして
「何だよッ」
「照、気をつけて」
俺が振り返ったのと、佐久間が俺の方を向いたのはほぼ同時だった
「あ」
多分、皆が同じように反応した気がする
何か起きたか
一瞬、分からなかった
ふにっと、唇に感じた柔かな感触
咄嗟に頭をひくと、ぽかんっとした顔の佐久間が瞬きを3回した
長い睫毛がパタパタと閉じて開くのを眺めて、場違いなんだけど
綺麗な顔してんなぁ
とか、思ってた
バンッとけたたましい叩打音が無数に響き渡って、我に返る
「わ、悪い…」
事故みたいなもんなんだけど
謝る俺に、切り替えの早さに定評のある佐久間は唇に手を当てると
「いやぁん、照さんたらこんな所で」
「なっ」
自撮り棒で自分たちの様子を撮っていたから、敢えておちゃらけて見せたんだろう
俺はと言えば、思いがけず佐久間とキスしてしまった事に動揺してたみたいで、そんな事はすっかり忘れていたんだ
「ちゅーしたくなるぐらい俺を可愛いと思ってんのは分かったから、先進むよ~」
「///~~!!!」
「ほら、お化けさんも困るから」
ぽんぽんっと肩を叩く
今いる状況と、思いっきりカメラに撮られていた事、それを阿部や康二、スタッフにも見られていた事を思い出して、叫びたくなるのを俺は抑えた
タイムアタック中でもあるし、ぐずぐずはしていられない
また進み出した俺はふと、佐久間が何かを言いかけていたのを思い出した
「佐久間、さっきなんて言いかけてた?」
「ん?足元変だから気を付けて…」
「うわぁ」
ぐにゃりと足元の素材が変わって
驚きのあまり声をあげて転倒しそうになる俺
佐久間を落とさずに済んだけど
「ふは、はは、照…ふふ」
愉快そうに笑われて、落としても良かったんじゃないかと、俺はそう思いながらゴールを迎えたのだった
先取りお化け屋敷タイムアタックの結果は―――お化け屋敷なのに爆笑しながらゴールに辿りついた俺たちの勝ち
阿部と康二のペアはやはりビビりの康二が阿部にしがみついて、わーきゃー言っては尻餅ついたりして、それがタイムロスに繋がった模様
まぁ、お化け屋敷の楽しみ方としてはあってるし、見てる方も楽しかっただろう
「俺も康二にキスの一つでもしたら大人しくなったかな」
はっきりばっちり
俺たちの事故ちゅー(と、言うと佐久間に聞いた)は見れれていたので、阿部の発言も踏まえ、使うか使わないかは編集スタッフ次第となった
まぁ、佐久間はもともとメンバーとのキスエピソードが多いから、公開されたとして、そこに俺の名前が加わるだけだ
それでもちょっと
触れた感触ときょとんとした可愛い顔は暫く忘れられそうになくて困る
「いやぁ、でもさ。花嫁2人用意するにしてもコンセプト的にはどっちも白無垢で良かったよね」
シメた後で、佐久間があっけらかんとした口調で言いだした
「は?」
集まる視線
「出口近くにいたでしょ?血塗れのウエディングドレスの女性が」
スタッフも含め、体験した全員が首を振った
「へ?」
海、花火、夏休み
スイカ、かき氷
お化け屋敷、会談
生き物が精力的に動く季節
夏は―――――これからが、本番だ!!!!
✱.˚‧º‧┈┈┈┈END ┈┈┈‧º·˚.✱
Aぇ! groupのお化け屋敷タイムアタックが面白かったので-w-w
ひーくん誕生日で💛🩷書いてみたかったから、丁度良いかなぁっと題材にしました
Aぇ! groupのさのすえのコンパクトスタイルも可愛かったけど(笑)
なんとも気になる組み合わせです
ちなWEST.も好き
子供の頃に関西住みだったからか、関西ノリは見てて楽しい
てか、佐久間推しなんだけど、シゲちゃんが一番タイプなんよ~
♡(๑′ฅฅ‵๑)キャ
次、イベント的には🧡🩷ですね
絞り出せるかしら💦
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