天才セッターと生徒会委員

これは、4月の出来事

私はこの “稲荷崎高校” へ、転校した

まだ新学期ということもあって、私の転校はあまり目立たなかった

先生：急だが今日転校生が来る

先生の説明の後に教室へ入る

私は自分でもわかるほど暗い性格だ…

だから友達なんてできたこともない

先生：じゃあ、入ってきてくれ

やばい！呼ばれた…

先生：今日からこのクラスの〜

先生の説明中、金髪の男の子が目に入った

その男の子は、窓側の席で外を眺めていた

ものすごく綺麗な顔立ちだ…

先生：じゃあ席は、〇〇の隣な

愛羅：あ、はい！！

その後授業が終わり、休み時間になった

だが、少女漫画のようにいくわけもなく、ぼっちのまま…

そしたら1人の男の子が話しかけてきた

？：次、移動教室やから…準備しといたほうがええで

その男の子は、私が少し気になっていた金髪の男の子だった

愛羅：あ！そうなんだ、ありがとう！！

私がそういうと、金髪の男の子は早歩きで去っていった

愛羅：あ、名前聞けばよかった…

そんな後悔を残しつつ、次の授業の支度をする

数日後

私は、勉強が得意で学年で一位をとれるほどだった

でも、転校してきてそうそう一位なんて…誰かに恨まれそうで怖い…

そんなことを思っていると、誰かに声をかけられた

モブ：なぁなぁ、君が『転校そうそう学年一位をとった』って噂の子よな？

え…私ってそんな噂立ってたの？

愛羅：あ、は、はい？

モブ：ぜひ、“生徒会委員”に入らへん！？

急な誘いに断れる度胸もなく…

愛羅：あ、ええっと……はい！(？)

モブ：ほんま？ありがたいわ〜

やってしまったぁああ…

生徒会委員なんてなったこともないのにぃ

モブ：俺は生徒会委員の“あんぜん・だいいち”や！！

愛羅：ん？名前が…『あんぜんだいいち』？

第一：せや！！

愛羅：あ、そ、そうなんです…ね？

すごい名前だな… 安全第一にしてそう…(そのまんま)

第一：これからよろしゅう！

愛羅：よろしくお願いします…

生徒会委員もう、辞めたいです…