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意識が朦朧とし、気絶してしまった。
目が覚めるとそこには真っ白な空間が広がっていた。
「やっと起きたか」
少しだるそうな声が聞こえた。その声の主の方を見ると…
「あんた遅すぎ。いつまで寝てんのよ」
そこには神奈がいた。…でもなんか口が悪くない?よく見ると髪がツインテールに結ばれていた。それにつり目になっている。
神奈はため息をついてからこう言った。
「さっさと立ってくれる?あんたも早くこっから出たいでしょ」
様子がおかしい神奈に驚きつつ、言われるがまま立ち上がった。
「か…神奈?本当に神奈? 」
「この見た目で分かんでしょ?それくらいもわかんないの?」
明らかに態度がおかしい。
「ほ…本当にかんな?!」
また聞くと神奈は片目を歪ませながら
「だからそうだっつってんでしょ?!執拗い!」
と怒鳴った。そのけんまくに少々ビビりつつ、彼女について行った。その時…
「来るよ」
神奈がそう言った。その途端…
と何かの鳴き声が聞こえた。
「う…くっ!」
耳をつんざく様なけたたましい声で、鼓膜が破れそうだった。その声は数秒てやんだ。一瞬ナニカが視界し入った。
と音がなり、その方を見ると、煙が上がっていた。前を見ると…
「バ…バケモノっ…!!」
10mほどの大きなナニカがいたのだ。
神奈を見ると何やら体よりも大きい黒い鎌のようなものが手に握られていた。
「か…神奈!?」
「うっさい黙ってて。あと、邪魔だからそこから動かないで」
神奈はそう言うとものすごい高さまで上がった。神奈はそのまま的に飛び込んでいく。バケモノが神奈に攻撃を仕掛けた…
「神奈!!」
神奈は動じることなく軽い身のこなしで攻撃を避けた。
「す…凄い…!」
私が驚いているうちに神奈は敵の胸辺りにあるクリスタルのようなものに鎌を振りかざした。一瞬のことだった。クリスタルは
音を立てて真っ二つに割れた。
敵はけたたましい断末魔をあげ、灰のように崩れて空気に消えた。
するとクリスタルから何か人魂のようなホワホワとしたものが出てきた。神奈は鎌でそれを切った。
サァァ…
とその人魂のようなものは消えていった。
途端、空間が鏡のように割れ、私は意識を手放した。
「ん…」
目を覚ますとそこはいつもの学校だった。
「目が覚めた?」
神奈の声がし、振り向く。そこにはあの神奈ではなく、いつもの神奈が居た。
「か…神奈!アレ…!さっきのアレ何?!」
私がそう聞くと
「落ち着いて…!今ちゃんと説明するから!!」
そう言って神奈はアレについて話し始めた。