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神奈はふぅー…と息をつき、ゆっくりと話し始めた。
「さっき光莉が見たアレはね、通称『 怨霊《エンド》』と呼ばれるもの。」
「怨霊…?」
「うん。アレはね、皆死霊の強い恨みや憎しみが積み重なって形になるの。罪のない人をあの空間に引きずり込んで、捕食するの」
私は気になった違和感を聞いた。
「神奈はどうしてそのことを知ってるの?」
そう聞くと神奈ちょっと苦笑いしながら
「あのさ…私あの時様子おかしかったでしょ?」
「うん。なんか怖かったよ」
「ごめんね。信じてもらえるか分からないけど…実は私『 死神』なの…」
一瞬屋上が静まり返る
「…」
「…」
「し…」
「…?」
「死神ぃ〜〜!?」
神奈うわぁ!と驚いた声を上げた
「急にどうしたの?!」
「いや…っ!だって死神ってヤバいやつじゃん!!」
神奈は焦って
「落ち着いて光莉!」
「ごっ…ごめん! 」
少し落ち着いた後に神奈は言った
「…光莉は死神って聞くとどんな印象?」
その質問に私は焦りながら
「なんか人の魂を刈り取る…みたいな?」
「そうだよね。でも本当は違うのよ。もちろん人の魂を回収する死神も居るんだけど、回収する魂はその人が亡くなる瞬間に回収するのよ」
あまりにファンタジーすぎる話に困惑して反応を返すことが出来なかった
「ちなみに私は回収の役じゃないから安心してね」
その言葉に私は
「あぁ…そうなんだぁ…」
と少し安堵するのだった
神奈は少し苦笑いして
「私の仕事はね、さっきも言った怨霊を成仏させる事なのよ」
「成仏?」
「そうあの塊は元々人の負の気持ちが集まったまのだから、それを解放するの」
一息ついてそのまま神奈は話を続けた。
「分かった?」
「うん、ファンタジー過ぎて困惑するけど」
神奈は困った顔をして言った
「私の正体を知っても…友達でいてくれる?」
そう言った神奈に私は
「当たり前でしょ!」
そう笑って返した。神奈嬉しそうに笑って
「…!ありがとう!」
といった。