テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
🛠→Builderman
🍗→Telamon (Shedletsky)
🎃→Dusekkar
()→筆談
カッコの違いだと分かりにくかったので、これから絵文字で分けて書いていきます🙏
目覚まし時計が鳴る。
昨日は心地よい疲労の中で眠りに落ちた。
それにいつもよりずっと早く寝たためか すっきりと目覚めが良く、気分も良い
ふとサイドテーブルに置いてあるスマホに目をやると、通知ランプが光っていることに気がついた。
スマホを確認すると、それは部長からのメール通知だった
「Taphさんへ」
「もしこのメールを見ていたら、今日は面接のときに持参されていた爆弾を持ってきていただけますか?」
「今日は解体作業を行うので、君の爆弾の威力を確かめたいのです」
「朝に連絡してしまい申し訳ない。よろしくお願いします」
目を擦りもう一度文章を読む
「君の爆弾の威力を確かめたいのです」
やはり見間違いではなかった
飛び上がりそうになる気持ちを抑えて布団から出る
Taphは自慢の爆弾を披露できることに喜んだ。
しかも、 自分が期待通りの威力を…いや期待を上回る威力の爆弾を作れば、褒められるかもしれない
色々なことを想像して口元が緩む。
昨日までの緊張はなかったかのようで、早く職場に行きたくて仕方がなかった
Roblox社のビルに着いた。
エントランスに入ってエレベーターに乗り、そのまま何フロアも通過して自分のオフィスがある階へと到着した。
オフィスに入る前に更衣室へ行き、作業着に着替えて持ってきた荷物の整理をする。
そのとき、背後で更衣室のドアが開く音がした
「お!おはようございますTaphさん」
「Taphさんも今来たばかり?」
話しかけてきたのは同じ部署の先輩だった。
Taphは手を止めて先輩の方を向き、笑顔で会釈する
先輩もニコッと笑って会釈を返した
「Taphさんの用意すぐ終わりそうだけど、よかったら一緒にオフィス行きましょ!」
先輩はそう言っていそいそと準備を始めた。
Taphは先輩の背中を眺めながら手に持っているカバンのチャックを閉め、ポーチに火薬と筆談用のメモ帳とペンを入れる。
先輩のはつなぎとピタッとした手袋を着け、膝下まで布を巻き隙間をなくした足袋を履くと、こちらに向き直った。
そばかすのある顔でニッと笑い、Taphの近くに歩み寄る
「待ってくれてありがとう 」
「それじゃ、行きましょっか!」
2人で更衣室から出て、オフィスに向かった
「Taphさんの肌は綺麗ですね」
「でも解体作業員になった以上、仕事は野外作業だらけだから私みたく そばかすまみれになっちゃうかも」
「日焼け対策は若いうちからやっといた方がいいですよ〜」
先輩はシミひとつない肌を見てそう言った。
Taphは恥ずかしそうに笑顔を作ってメモ帳を取り出す
(でも、そばかすは可愛いくて素敵だと思います)
(それに先輩によく似合っています)
「はは!そう言ってくれてありがとうね」
「あんまりそばかす気に入ってなかったんだけど、Taphさんがそう言うなら好きになれそう」
先輩は優しく微笑み、オフィスの方へ目をやる。
Taphも筆談用のメモ帳とペンをまたポーチにしまって前を向いた。
正面にはもう現場に行くであろう何人かの先輩たちが見えた。
工具を持ち、車のキーを指で弄びながら口笛を吹いている。
ガヤガヤと賑やかに騒ぎながらエレベーターの中へと消えていった。
Taphとそばかすの先輩はその集団とすれ違いにオフィスへ入った。
今日はほとんどの人が野外作業に行っているのか、廊下とは打って変わりガランと静まり返っていた。
オフィスのドアを開けた音に気づき、部屋の奥で事務作業をしていた部長が席から立ちあがった
「おはようございますTaphさんたち」
「それじゃ、今回の現場の資料渡しますね」
「本当なら前に渡すはずだったんですけど、Taphさんがこの部署に入ったのが近々だったのでね…申し訳ない 」
(大丈夫です!お気遣い感謝します)
(それと、今朝メールを見ましたので爆弾をお持ちしました)
「ああ!あんな時間に送ってすまなかった。持ってきてくれてありがとう」
「今日はその爆弾の威力を確かめるのも兼ねて解体作業をしてもらいます 。」
「資料を見たら分かると思うけど、君の隣にいる先輩がちょうど同じ現場担当だから一緒に向かってくれ。」
「はいはーい分かりました!じゃ、Taphさん準備できたら車で行こうか!」
(了解です!)
そばかすの先輩は工具箱を取り出す。
Taphはもう一度爆弾と火薬の数が合っているかを確認してからバッグを肩に掛けた
「行ける?」
Taphはコクコクと頷いた
「よし!出よっか!」
「瓦礫積む用のトラックがあったはず、それで行こうか」
「運転は任せな!」
先輩がキラキラした目でこっちを見る。
なんでそんな目をこっちに向けるんだろうと思ったが、Taphは深く詮索せず頷いた。
背後で部長は少し困ったような顔をしていた
ガダガダと激しく左右に揺れる。
今までシートベルトは鬱陶しくてあまり好きではなかった。
だが、今はシートベルト無しなんて考えられない
なぜだか分かるだろう。
先輩は運転がとてつもなく下手だった
「あれれ、ぶつかっちゃった」
「ん?こっちじゃなかったっけ?」
「わああっ!?危なかった…!」
それだけではない。
先輩は、生粋の方向音痴だった
急ブレーキがかかってシートから投げ出されそうになり、Taphは何とか足を踏ん張った
酔…い…そう…
限界が近かった
まさか自分が酔い止めを飲む日が来ようとは…と思いながら部長にもらった酔い止め飴の包みをひらき、口に放り込む
飴を舐めながらナビを見ると、案の定 車は道を大幅に逸れていて、Taphはがっくりと肩を落とした
「あれぇ〜間違ってる…?」
「…ってTaphさん酔った?!」
「本当にごめん…今言える状態じゃなかったら全然いいんだけど、どこに行けばもとのルート戻れるか分かったり…? 」
Taphはまたナビの画面を見た
普段ならすぐにでも正しいルートを教えられるのだが、今は画面の情報が全く入ってこなかった
しっかり考えられるほど体調が良くなかったため、ほとんど勘だが、多分ナビが示した道に近いだろう…
そう思い、指でルートをなぞった
「おお!ありがと!」
「なるべく早く着くように速度上げて運転するね!」
Taphはバッと顔を上げ、真っ青な顔で首を振る
(ゆっくり!)
(いそがないで!)
「あ〜ははは…了解! 」
「…それと…Taphさん、ビニール袋とかいる?」
Taphはゆっくり頷いた
「Taphさん着いたよー!」
「私たちの作業現場はここ!」
まだ若干の気持ち悪さを抱えたままTaphは車から降りた。
目の前には古いショッピングモールが建っていた。
ところどころガラスは割れ、ハッカーによるラクガキが書いてあった。
正面に立って左側には螺旋階段が付いており、その階段はショッピングモールの屋上まで伸びている
「えーと、大丈夫?」
「私運転するのは好きなんだけど、ちょっと運転荒めだから…ごめんねTaphさん」
先輩は優しく背中をさすってくれた
Taphは精一杯の笑顔で頷いた
頑張って笑ったが、もしかしたら苦笑いに見えたかもしれない
(あの…少しだけで大丈夫なので休憩しませんか?)
「そ…そうだね!」
「今折りたたみ椅子出すから水でも飲んで待ってて」
先輩はTaphにペットボトルを手渡して椅子を取りに車の荷台の方へ走っていった
Taphは水を飲みながら建物を見上げた。
初めての現場のため、てっきり倉庫やオブジェクトなどの小さいものが任されると思っていたため少し意外だった。
それほどまでに自分の爆弾に期待してくれているのだろうか。
そう勝手に想像すると、なんだか緊張してきた。
上手く起爆できなかったらどうしよう、建物に傷が入るだけで壊れなかったらどうしようとぐるぐる不安になる
ふと、建物の上に誰かの影が見えることに気づいた。
ハッカーかもしれない…と思い先輩に言おうとした瞬間、その影が羽を広げて飛び上がった。
そのままこちらへ急降下してくる。
Taphは思わずぎゅっと目をつぶり後退りした
🍗「よっ!」
「様子見に来たぜ」
風と共に聞き覚えのある声がして目を開ける
そこに立っていたのはTelamonだった。
ニヤニヤとした笑顔でこちらを見ている
🍗「爆弾の威力ならもう知ってるけどな」
突然の登場にぽかんとしていたが、その言葉を聞いて我に返る。
面接の時を思い出してみるみる顔が赤くなり、Taphは筆談用のメモ帳とペンを取りだして謝罪の言葉を書こうとした
(面接の時は本当にごめんなさー
Telamonが書いてる途中のTaphのメモ帳を羽で弾き飛ばした
🍗「あの時のことなら、 謝罪は要らん」
「別に気にしてない」
🛠「『気にしてない』じゃなくてTelamon、お前が悪いんだ。反省しとけ」
Telamonの後ろにいつの間にかBuildermanが立っていて、呆れた顔でTelamonを見ていた。
BuildermanはTelamonが弾き飛ばしたメモ帳を拾って砂をはたき、Taphに返す。
見間違いかと思わずにはいられなかった。
まずまずこの2人がこの場にいることも信じ難いのだが、Buildermanの見た目がいつもと違っていた。
もちろん姿はそのままなのだが、彼の背中にはTelamonと似た羽が生えていたのだ
🛠「Taphさん。久しぶりです」
「何も言わずに来てしまってすみません。ですが、私たちもあなたの爆弾に興味がありまして…ぜひ使ってるところを見せてほしいんです。」
羽と顔を交互に見ながらTaphは訳も分からず頷いた。
それを見て、Telamonは笑いながらBuildermanの羽をつまむ。
🍗「おいビルダー、こいつは分かってないんじゃないか?お前に羽が付いてる理由」
🛠「え?ああ、」
「Taphさんはadminって言葉を知っていますか?」
Taphは首を振った
adminってなんだろう…羽と関係あること?
🛠「adminはマップの管理者、つまりそのマップの創造主のことを指します。」
「adminは自分の作ったマップ…自分が作った世界の中ではなんでも思い通りにできるんです。」
「時々、adminが作った世界をめちゃくちゃにして、ルールをねじ曲げるハッカーなんかがいるんですけどね…」
Taphはまだよく分からないという顔をしながら頷いた。
🛠「ふふ、まあ分からなくても無理もないです。仕組みが複雑なので…。」
「それで羽が付いてる理由ですが、ここRobloxは私のマップなんです。」
「ここ、Robloxの権限は私にあるんですよ。だから、ほら!」
Buildermanがニコッとわらって指をパチッと鳴らす。
するとBuildermanの羽の周りに四角く線が現れ、同時に矢印が出現した。
Buildermanが指を右に傾けると、羽はまるで無機物のように背中から離れて右へ移動した。
Taphは呆気にとられてその様子を見ていた。
(魔法使い…ですか?)
BuildermanとTelamonは目を丸くして顔を見合せた。
Telamonはプッと吹いてケラケラ笑った。
🍗「へえ、俺らは魔法使いか!確かにwww」
Telamonはまるで子供に接するようにTaphの頬をつまんで 少し引っ張った。
その後ろでBuildermanも少し笑っていた。
🛠「ふふっ、ん゙ん゙……失礼。」
「魔法使いとは少し違いますが…まあ…似たようなものです。」
「魔法使いといえば、 Dusekkarをご存知ですか?」
Taphはこくこくと頷く。
当たり前だ。
BuildermanやShedletskyは知らないが、Taphの部屋には有名なadminのポスターがたくさんある。
Builderman、Shedletsky、DusekkarはTaphの大好きなadmin、憧れのadminだからもちろんよく知っている。
🛠「あいつは力が強すぎて制御が難しいから、杖を使ってるんですよ。」
「杖を通して色々やるから、実質魔法使いだろうな」
🍗「ああw装備からもう既に魔法使いって感じだ」
🎃「魔法使いか…」
🛠🍗「?!」
いつの間にか背後にDusekkarが立っていた。
目を細めて微笑み、Taphの方を見る。
🎃「初めまして。」
憧れのadminが3人も前に並んでこちらを見ている状況に頭がパンクしそうだった。
あたふたしているとDusekkarが、ぷっと笑った。
🎃「これからよろしくお願いします」
「私のことは好きなように呼んで下さって構いませんよ」
これをド真面目に受け取ったTaphは顎に指を当てて呼び方を考える。
…Dusekkarさん…Duse…かぼちゃ…
かぼちゃちゃん!
筆談用のメモ帳を取り出して書き始める。
DusekkarはTaphが何をしているのか分かっていないようで、不思議そうにこちらを見ていた。
Taphがメモ帳から顔を上げ、キラキラした目でメモ帳をDusekkarに見せる。
(かぼちゃちゃんって呼んでもいいですか?)
それを見たBuildermanとShedletskyは思いっきり吹き出した。
🍗「ぶははははは!!!かぼちゃちゃんって…!www随分可愛いあだ名だなMatt!!ww」
🛠「ッwww…ん゙ん゙………ふっ…wすみませ…w」
しまった、Dusekkarに失礼なことを言ってしまった。
Taphは謝ろうと焦りながらまたメモ帳に書こうとする。
震える手でペンを握り直しながら、一度、恐る恐るDusekkarの顔を見上げた。
🎃「かぼちゃちゃんですか…」
満更でもなさそうな顔で優しく微笑んでいた。
Dusekkarは顔色を変えず後ろを振り返り、杖でTelamonとBuildermanの頭を順番にゴスッと叩く。
🍗「いッッ!?」
🛠「わっ」
涙目になってDusekkarを睨むTelamon。
ヘルメットを被っているため無傷なBuilderman。
🎃「…ええ、可愛いあだ名ですね」
「これからそうお呼びください。私もあなたのことを呼び捨てで呼んでも構いませんか?」
(はい!)
Taphは書きかけの謝罪の文字を消して、書き直した。
🎃「ありがとうございます」
「それではTaph。これからもよろしくお願いします」
「それと…私たちはもう行かなくてはいけません」
DusekkarはBuildermanとTelamonの腕を掴んだ。
BuildermanとTelamonはキョトンとした顔でDusekkarを見る。
🎃「…お二人とも本日の会議をお忘れで?」
🍗🛠「………あ」
🎃「…それでは、我々は失礼いたします」
Dusekkarはそう言うと杖を振り上げた。
杖の先から光が放たれ、その光が一瞬で3人を包む。
光が弾けたときにはもう3人の姿はなかった。
急な出来事にTaphはポカンと立ち尽くす。
やっぱり魔法使いだったんだ…すごい…!!
気づくと、後ろから そろ〜っと先輩が姿を現していた。周りをキョロキョロ見渡し、目をこすっている。
「帰っ…た…?」
「というかTaphさん度胸ありすぎやしませんか!?あんな有名admin相手…うちの社長相手に!」
先輩はキョドキョドしながらTaphの隣に立った。
Taphは よく分からないといったように頭をかいてペンを握り直した
(優しそうな人たちでしたよ!)
(なんで先輩は出てこなかったんですか?)
「い、いやいや!だって恐れ多いじゃない…!」
「いやー、Taphさんって凄いね…」
先輩はまだ若干ドキドキしているようだった。
「…あっ!椅子!ごめん椅子忘れてた!」
「取ってくるから、ちょっと待っー」
(もう大丈夫です!︎︎)
(体調良くなったので解体作業しましょう)
(それに、Buildermanさんたちと話してる時に結構時間使ってしまったので…)
「う…遅くなってごめん…」
「確かに…予定期間内に終わらなかったら私たち怒られちゃうね」
「それじゃあ、気を取り直して解体作業始めようか!」
先輩は後ろにある建物にくるっと体を向けた。
Taphも先輩の後ろに続いて歩き出した
コメント
6件
待ってましたありがとうございます!今日も今日とでタフが可愛すぎてまじ感謝です、、ドゥセとテラモンとビルの会話もメッッチャ好きです!!
あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ(心肺停止) もう皆と結婚しよう(早まるな) タフが可愛いのはもちろんのこと、デュセが…メロすぎて自分も幽体離脱するところでした。供給嬉しいです楽しみに待ってます!!!!好き!!で!!す!!!