好きだから

💚ｻｲﾄﾞ

何かが､唇に触れた気がして、意識が戻った。

そうか。僕､倒れたのか。

みんなに迷惑かけちゃった｡

だめだなぁ。

🖤「好きだよ。あべちゃん｡｣

めめの声がする｡

えっ。今好きって言った？

俺のことを｡

💚「えっ…｡それってどういう…｡」

そんなことを思わず口にしてしまった。

🖤ｻｲﾄﾞ

💚「えっ…｡それってどういう…｡｣

あべちゃんに聞かれてしまった。

ていうか､目覚めたんだ。

🖤「ご、ごめん｡今の忘れて｡」

完全に引かれてしまった。

もうあべちゃんとは前のように笑い合えない｡

そう思ってた。

🖤「引くよね。男のこと好きとか｡｣

💚「……｡」

あべちゃんの顔が､真っ赤になっていた。

なんで照れてんの。

普通引くでしょ｡

💚「引かないよ。めめの気持ちはすっごく嬉しい｡」

そう､いつもの笑顔で答えてくれた。

どこまで､優しいんだろう。

💚「…それに､僕もめめのこと好きだから｡｣

今､僕も好きって言った？

嘘でしょ。

信じられない｡

🖤「それって､メンバーとして？」

💚「ううん。1人の男性として｡｣

まじか…｡

嬉しいんだけど｡

叶わなかった恋のはずなのに。