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#エターナル・コウタ・ブリザード
鬼霧宗作
212
猫とろ
755
4
※今回の話では、「*」が出てきます。視点が変わることを表します。
「……なにこれ?」
私は見た。青く澄んだ美しい空と海の境目に何かが書いてあった。注意深く見たらそれは「英語」だった。
「Don’t look for Minami」
意味は
「南見を探すな」
だ。
(あぁ…何でここで見つけてしまうのかなぁ?
今はまだそう言うものを見つけるつもりはなかったのに)
「まじかぁ…んーあぁそっかぁ」
言葉で整理しようにも具体的なことが言えない。頭は以上に回っているのを感じながら、私は紙に今までの経緯を殴り書き、その紙と南見の写真を自分の机の上置く。その時、私の心には霧がかかり始める。その霧に覆われる前に私は直ぐに家を出て、人けのない山の上の公園に行った。
私は走る。心が霧に覆われて自分が自分だと確信でき無くなる前に。
公園に着いた。ベンチに座って深く呼吸をする。山の新鮮な空気だからか、先ほどより考えてる現状を捉えれるようになった。そうするとわかる。明確に私と南見が出会うことを阻止するものがあるということが。私は、それが嫌で絶望して考えたくなくて考える声を掻き消すように声を大きくして叫んだ。
「あーあ”あ”あ”あ”もうどーすればいいの⁉︎何もできない。情報集めても、見てもみんな忘れてる‼︎やっと心の拠り所の写真見つけたのに、探すな?なんでなんでなんでよ!南見に合わせてよ‼︎っ…私の彼氏、返して、返してよぉ…」
と叫び、怒り、泣いた。その最中何度も皆んなの戸惑った顔がフラッシュバックする。それにまた絶望して叫ぶ。けど、私の声は静かに涼しい風が声を消し去っていった。
突然虚無感が押し寄せてきた。
(本当に会えないのかなぁ?)
と言う考えとともに。
私が落とした大きな涙は、土に吸収され、香ってくる土の匂いに頭が満ちていき膝が崩れ、立てなくなった。
(私は貴方がいなくても前に進めるようにならなちゃいけない。もう私の隣にはもう輝かせてくれる人がいないのだから。一人で輝けるようにならなきゃ…)
私はそう考えたが、その考えは山の風に吹かれて行った。
******************
私は黒鉄北乃。そう今日も自分に言いながら椅子にもたれかかる。
「はぁ疲れた…休もうかなぁけど仕事あるしなぁ…はぁめんどくさいなぁ」
そう口にしながら机の上に置いてある莫大な量の資料、報告書を手に取り項目を一つ一つ埋めていく。埋めて行きながら私は今日の出来事を振り返った。
“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”
「「行ってらっしゃーい」」
優奈がトイレに行くと言ったので朱里と二人で見送った。朱里が扉が閉まったのを確認するとすっと真剣な表情になり、私を見てきた。
「ねぇ、きたのん」
「どうされました?あかりん?」
と呼ばれたので私ははいつもの”可愛い妹”の顔をしながら首を傾げた。そうしながら彼女を動き観察すると朱里が私を射抜くような目で見つめてきた。すると口を開く。
「ねえ?気づいてないとでも思ってる?『北』さん?」
「何のこと?私は何も知りませんよ。」
(やはり気づいているのか)
と考えながら適切な言葉を探す。そうしたら朱里が私を見つめながら再び口を開く
「とぼけちゃってw 私の『何か』が記憶から抜け落ちてるってはわかるんだよ。 あと私、気味が悪いんだ。自分の片腕が消えたみたいな感覚で。なんか笑っちゃうな。」
北乃は無言のまま、朱里を見つめ返す。朱里は構わずに言葉を重ねた。
「優奈ちゃんが必死に探してる『南見』って名前。聞いたことあるような〜ないような〜ってww…まあ結論、私に関係あるよね?その人?あっ後、もう一個、最近『東』『西』なんか動いてるよね?」
朱里は私へ鋭い視線を向けてくる。
北乃は小さく息を吐くと、低く静かな声で対応する。
「さぁ?何でしょう?私に情報を求めても知りません。知ってても言いませんし。」
そう、とぼけると朱里が
「そっか〜じゃあ何か情報売ってくれたら、こっちの持ってる有益な情報あげる。まあ貰えそうな情報の私の見解は、うちの消えた記憶に関係あるっていうのと、「南見」は『南』の人ってことだと思うけどww」
そこまで観察し考察をする朱里に畏怖し、呼吸が浅くなりながらも北乃は
「姉は、優奈は私が守ります。相手は誰であっても容赦はしません。あっ後、そろそろ戻ってくるかと。」
朱里は北乃の顔をじーっとみながら満面の笑みでゲームの準備をし始めた
“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”“”
その時の状況を思い出すと手元が震えて文字が書けなくなる。私はそこまで黒鉄朱里に対して恐怖を持ってこなかったのが余計に響く、
(今度から警戒を強めよう。)
と考えた時に報告書の束が落ちた。それを拾い上げると
『宙月星楽 についての監視記録』
『黒鉄優奈 健康状態記録簿』
『黒鉄優奈 ….』etc.
であった。私はこれを見ながら小さくため息をつく。
(これからまた大変になるだろう)
と。そう考えながら書類を優しく机に置き直した…
******************
【あとがき】
こんにちわ〜!小娘でぇす!今回は優奈が叫び、朱里と北乃が詮索しあってますね〜。ちょっとダークになってるかな?面白くなってきたよ〜!
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コメント
1件
読み終えた!めっちゃ不穏で鳥肌立ったわ…特に優奈が空と海の境に「Don't look for Minami」を見つけるシーン、あれ怖すぎた。叫びながら「彼氏返して」ってシーンは胸がぎゅっとなった。そして朱里が北乃に詰め寄るところ、あの距離感と鋭さやばくない?「北さん」呼びとかゾクゾクする。『東』『西』も動いてるって…設定の広がり感じてテンション上がる!次話楽しみにしてる🔥