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このエピソード、すごく引き込まれました。家庭から逃げ込んだ先が実験所で、しかも出会ったのが悪魔のリリス…という落差がまず効いてますね。それでいてリリスは「根っからの悪魔」と言いつつも、ゼロに危害を加えずに話しているのが絶妙にミステリアス。それに「能天使」という単語 — 天使の位階ですよね。背中の痛みと合わせると、ゼロが実は人間じゃない可能性を暗示しているのかなって思わされました。次回が気になります。
「お母さん!このお花あげる!! 」
お母さん、お父さんそして自分で、3人家族だった。
自分の名前はゼロ・シエル。通称ゼロ。昔からお父さんお母さんが大好きで、ずっとずっと、一緒だった。
でもそんな日常はある日、崩壊した。
お父さんが家を出ていってしまい、お母さんが泣いていた。
だから慰めようと思って…話しかけた、「大丈夫?」と…話しかけただけだった。
でもお母さんはその瞬間ゼロの事を見て、うるさいと叫び殴ってきた。
その日からお母さんは仕事上のストレス、イラつきをゼロに毎回向けるように殴り、踏み、蹴った。
嫌だった。だから逃げた。
遠い、遠い森の奥ににげた。
その時とある施設が見えて、中に逃げ込んだ。
ここならきっと助けてくれると思ったから。
でもその瞬間視界が真っ暗になって、意識は途絶えた。
すると意識を取り戻して、
何分経っただろうかと
目を覚ますと…。
??「おーい。大丈夫ー??」
目を開けた瞬間とある少女が視界に入った。
魔女?怪物?いや…悪魔?
正体は分からない、ただ恐怖で悲鳴をあげそうになった途端、少女が自分の口元を手で塞いだ。
??「しー!静かに。大事になったら面倒なんだから」
ゼロ「ぇ、あ、ご、ごめんなさい。」
??「謝らなくていいよ〜」
とクスクス笑う少女を前にしながら、自分は顔を歪めた 。
ゼロ「すみません、貴方誰ですか…」
リリス「あっ!!そうだった、名前言ってなかったね。私はね〜」
「リリス・アスタロトっていう悪魔だよ! 是非リリスって呼んでよ!」
ゼロ「……、悪魔? 」
リリス「そっ!悪魔!ま、それより君の名前も教えてよ!!」
ゼロ「え、えぇ…」
(距離近いしその上悪魔だし…情報量多いなぁ…まぁ、後で言えばいいか…)
「自、自分はゼロ・シエルです。
よろしくお願いします…?」
リリス「ゼロちゃん!!よろしくねー!!」
ゼロ「ぇあ、はい…。」
自分の手を握り、ぶんぶんと上下に振る。
その時に自分はリリスに問いかけた
ゼロ「あの…、ちなみにここって何処ですか…?自分なんにも知らないんですけど…。」
リリス「あー、知らないのか。うーん」
そうリリスは考え込む素振りを見せたあと、口を開けた
リリス「ここはね〜、実験所。
人体実験をする所なんだよ。」
ゼロ「え…??」
リリス「まぁ私は実験じゃなく本当に根っからの悪魔だけどね。」
ゼロ「実験…所?じゃあ自分はそんな所に来てしまったんですか…??」
リリス「そーいうことだね!人体実験には私みたいなこういう
根っからの悪魔に襲われたりしてしまう可能性もあるからさ。」
「気を付けてね。特に能天使さんだしさ」
そうリリスに距離を縮めて笑みを浮かべた。
でもその笑顔は、少し不気味にも見えたような……。
ゼロ(人体実験…?実験所…?そして、自分が能天使…?)
意味が分からない。いや、わかるわけが無い。目覚めたら急にこんな部屋にいて…
その上この施設は実験所って言われて…
そして自分が能天使だって…?
信じられる訳がない…
でも確かに、背中が痛い。
床に寝転んでいたからという事では説明がつかないほど痛かった。
もう何が本当なのか分からない、何が正解なの…??
⇒次回に続く