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いきなり腕を掴まれ、勢いよく後ろに戻される。
「ッ…ぁ、ッぶねェ!」
驚きが隠せない
そのまま、後ろを振り返る。
目の前には、ゾムさんがいた。
あの声の主は、ゾムさんだったのだ。
『ぁ…え、と』
zm「…死にたいん、すか。?」
慣れないような敬語を使って聞いてくる。
『体、が…勝手に…』と、馬鹿みたいなことを言う。
いやゆる”ゾーン”に入っていたと言うことなのか。
それはない、私は自分で言うのもなんだが
さっきは毛ほども集中してなかった。
『ごめんなさ、…』
謝ろうと声を出すと、私の声を遮るようにゾムさんが大声を出す。
zm「俺!ゆうさんに飯届けに来たんすよ!じゃあ、目的も果たしたし俺帰るな!
また明日、です!おん!」
そう早口で言って去っていく
嫌われてしまったのだろうか、とすこし不安になった。
ご飯を食べて、寝て朝になった。
昨日、ゾムさんに届けてもらったタッパーを片手に食堂へ向かう。
『ごめんなさい、昨日は…その』
途切れ途切れの言葉に、自分でも嫌気が差す。
「大丈夫ですよ、ゆう様は時間を破るようなお方ではありません。
仕事だったのでしょう?」
優しく問いかけられる。
ここの人たちは、本当に優しい。
頭を縦に振ると、ウフフ、と笑われた。
タッパーを手渡し、ご飯をいただく
朝はご飯派、腹持ちがいいから好き。
ご飯が食べ終わり次第、食器を片付けて
『美味しかったです…』
と言って、食堂を出る。
「ありがとうございます」
ありがとう、と感謝されるのはやはり気持ちがいいものだ。
心が満たされる
私は、仕事部屋(拷問部屋)へ足を運ぶ。
仕事部屋の前に、張り紙がしてある。
「運んでおいたゾ、よろしく頼む」
そう完結に書かれている文の下に聞き出して欲しいことが書いてあった。
『依頼主、出身国、理由…あと報酬』
これから私がすることは”仕事”なのだと言い聞かせ、扉を開ける。