着物の帯をくくる
そして、丸い小学生の頃から使っている眼鏡をつける
『はぁ、…』
「ろぼろぉ、…溜息ばっかも良くないで…?」
なんて少し力強く叩きながら言うゾムは、何処か悲しげだった
『んまぁ、そやな』
仲間思いな彼のことだ、結構心にきているが、それを紛らわせようとメンバーに近寄っているのだろう……
もう、半年も近く大先生は眠っている
今のとこ、俺が1番立ち直られてるとでもいいたげなのか、
まぁ、実際そうか、
トントンは、自分を責めているし
コネシマは、どこか空元気だ
シャオロンは、……何も受け入れられなくて、自暴自棄になっている
オスマンは甘いものを食べずただ仕事をしている
ひとらんは、病室に花を添えるだけで、余り喋らない喋ったとしても、今ちょっと体調悪いからなんて理由にして、逃げてしまう
エミさんは、皆を元気付ける為にと笑っているが愛想笑いにしかなっていない
神は、自分の力でなんとか出来ないかとずっと書籍を読み漁っている
ショッピくんは、ずっと暗いままだった
笑ってもくれないし『あぁ、そうっすか』それしかかえってこない
チーノは、兄貴分が今いない中、自分を責めて責めまくって自分も精神的に鬱病に近くなってきていることに気づいていない
兄さんは、最近キャスターをずっと吸っていてずっと仕事をしている
グルッペンは、そのままだった。何を思っているのか……
ゾムは、……仲間思いだから、自分だけでも元気で言おうとしている
そんな、皆を見ていたら、……
俺だって可笑しくなってしまう
だけど、……ゾムが居るから
こいつが居るから、絶対に自分はちゃんとしなきゃいけない
だって、ゾムは俺がおかしくなってしまったら、……きっと
誰よりもおかしくなってしまうのだから