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深澤「照、お待たせ。切符、
ちゃんと2人分買ってきたから」
週末の東京駅。
いつもなら高級外車の後部座席に社長を乗せ、助手席からスケジュールを確認している秘書の深澤は、今日ばかりはカジュアルな私服姿で、少し大きめのボストンバッグを肩に下げていた。
岩本「ありがと、ふっか。……なんか、変な感じ。ふっかと2人で電車乗るのなんて、研修生のとき以来じゃん?笑」
隣に立つ岩本照も、
今日はビシッとしたスーツではなく、シンプルなTシャツにデニムというラフなスタイルだ。
会社では社員たちを引っ張る頼れる社長だが
今の彼はどこからどう見ても、旅行が楽しみで仕方ないというのが表情に隠れていない一人の青年だった。
電車が滑り出し、
窓の外の景色がビル群から緑豊かな山々へと変わっていく。
2人掛けの座席で、
岩本はごく自然に深澤の手を握った。
深澤「ちょっ、照!誰かに見られたらどうすんの!」
岩本「いいの。今回はふっかとゆっくり過ごすために、他のメンバーには行き先秘密にしてあるから。目黒にも『俺のことは探すな』って言ってあるし」
深澤「あいつ、真に受けて営業部で大事にしてそー 、、わら」
深澤は呆れたように笑いながらも、
握られた手を振り払うことはしなかった。
岩本の大きな、少しゴツゴツとした男らしい手のひらから伝わる熱が、じんわりと深澤の心をほどいていく。
岩本「それにしても、今回のプロジェクトは本当にふっかのおかげ。お疲れ、ふっか」
深澤「もう、その話はナシって約束でしょ? 今日と明日は、社長と秘書じゃなくて、ただの『岩本照』と『深澤辰哉』。オッケー?」
岩本「もー笑 ……じゃあ、今日は辰哉って呼んでいい?」
深澤「……っ、わかったよ!//それで満足?」
少し顔を赤くしてそっぽを向く深澤を見て、
岩本は嬉しそうにクシャッと顔を綻ばせて笑った。
温泉街の食べ歩き目的地の温泉駅に到着すると、そこはどこか懐かしい昭和の香りが残る、静かで美しい温泉街だった。
川のせせらぎと、ほんのりと香る硫黄の匂いが、2人の旅情をそそる。
深澤「え、見て照! 中華まんだって。美味そうじゃね!?」
岩本「辰哉、さっき新幹線でお弁当食べたばっかじゃん 笑」
#学パロ
はげたまご
184
553
☆ 𝒀𝑼𝑹𝑰 ☆
15
深澤「別腹、別腹! ほら、一個買って半分こ」
深澤が楽しそうに売店へ走っていく。
会社では常に一歩引いて、社長である岩本を立てることに徹している深澤だが、プライベートでは本来の無邪気でマイペースな性格が覗く。
岩本はそんな深澤の後ろ姿を、上機嫌に鼻歌なんて歌いながら見つめていた。
深澤「はい、照。あーん?わら」
岩本「ん、うま。あ、じゃあ次俺あっちの『星型チョコクレープ』食べたい、」
深澤「星型って、、職業病?わら」
岩本「んーっ!美味しいっ!!ねぇふっかこれやばい!!」
名前で呼ぶ宣言はどこにいったのか、そんな事お構いなしにクレープにかじりつく岩本であった。
2人で1つの饅頭を分け合い、クレープで口元を汚し、笑いながら写真を撮り合って、ゆっくりと坂道を登っていく。
すれ違う観光客たちは、タイプの違うイケメン2人組に目を奪われていたが、そんな視線などまったく気にしていなかった。
ただお互いの存在だけを感じ、笑い合っている時間が、何よりも贅沢だったそう。
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続きます !!
いつも♡やコメントありがとうございます ♪
ではまた 〜
コメント
8件
💛💜だぁ… 口角が上がって戻ってきません…
服はジブリ描いてあるのかな( ̄▽ ̄)
幸せな空間…! ここは天国ですか?