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人@羊依存症
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「じゃあ、どこ行く?」 私の目に入った、看板いっぱいのクレープの文字。
「クレープ、とか?」
私はイチゴが山みたいにのったクレープを頼んだ。
クレープを一口食べた。まず、イチゴが甘い。でも、少しだけ酸っぱい。その酸っぱさが、生クリームの甘さと一緒になるとちょうどいい。
生地はもちもちしていて、噛むたびに少しだけバターの香りがする。イチゴ、生クリーム、もちもちの生地。
こんなに相性がいいものがあるんだ。
もう一口食べる。
今度はいちごの果汁が口の中に広がった。
「おいしい。」
すごくおいしい。
あやとくんはずっとスマホを見ている。
「あやとくんは頼まなくていいの?」
「うん、大丈夫。俺、腹減ってないし。」
私は二口かじってしまったクレープを写真で撮った。
「しおりちゃんってさ、イチゴ、好きなの?」
「うん、大好きだよ。」
「へぇ〜。」
私は不意に机を指で叩いていた。
「なんで、叩いてるの?」
「あ、えっと…癖。ピアノやってて…」
「そうなんだー。」
そういえば転校してからピアノを弾いてない。そろそろ新しいピアノ教室にはいるべきかな。
あやとくんは私の指から目を離し、もう一度スマホの画面をスクロールし始めた。
私は画面を見ようと覗き込んだ。
「うわっ。ちょっと、見んなよ。」
「…え、ごめん…」
せっかく仲良くなったあやとくんとの関係にヒビを入れるのは良くないかな…
「じゃあ、しおりちゃん、次どこ行く?」
「歩きながら決めよ?」
私はふと楽器屋を見つけた。たくさんのギター、ピアノが並んでいる。奥には管楽器もある。思わず私は楽器屋に入店した。
「ちょっと、しおりちゃん、待ってよ。」
「あ、ごめんごめん。」
さっきピアノの話をして楽器屋を見つけたのはほぼ奇跡でしょ。
YAMAHAのピアノの蓋を開け、椅子に座る。
「弾けるの?」
あやとくんはまだスマホを触っている。
促された様な気がした。でも、久しぶりだなぁ。
そのままカノンを弾き始めた。
「その曲、知ってる。」
あやとくんはスマホを見てなかった。
「昔、ピアノ習ってたからね。」
「そろそろ帰るね。」
あやとくんは私がピアノを弾いてる途中に言った。
「あ、うん。」
それから私は様々な楽器を見た。エレキギターはずっと私の憧れになった。
「ギター、興味あるんですか?」
店員さんは親切に話しかけてきた。
「憧れで…」
私は親にもギターが欲しいとは言ったことはなかった。
「さっきピアノ弾いてましたよね。ギターも余裕なんじゃないですか?」
「いや、そんな…」
店員さんは既にアンプに繋がったギターを渡してきた。
「もう試奏準備しちゃったんで。」
ギターはIbanezというブランドのストラトキャスターというギターらしい。超ロックだ…
ドレミの場所が分かればギターはもう簡単。
「よかったらギターの教室あるんで。」
店員さんはそう言ってチラシを渡してきた。
「しおりー?今日どうだった?デート!」
お母さんはからかってくるみたい。
「チラシもらったの。」
「ギ、ギター!?」
「うん、やってみたいの…」
親は階段を駆け上がり一緒に住んでるおじいちゃんに話しかけた。
「しおりがギター始めたいみたい。」
「しおり、俺誕生日プレゼント忘れてもうててなぁ。このギター昔使ってたからやるよ。」
「え、えぇーーーー!?」
「ドラムもあるぞい。」
おじいちゃんはGibsonというブランドのレスポール(?)っていう種類のギターを片手で渡してきた。クソ重かった。今日が一番幸せだ。なんかどんどん時が進んでいる様な気がする。憧れをこんなすぐゲットできた私って運いいのかな。ピアノはちょっとストップして、ギター教室も楽しみだなぁ。
コメント
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しおりちゃんのクレープ食べる描写がめちゃくちゃ美味しそうで、もうお腹空いてきちゃったよ〜🍓💕 ピアノ弾くシーンであやとくんがスマホから顔上げた瞬間、キュンときた!!ギター始める流れも自然で、おじいちゃんからのプレゼント感動した😭✨ どんどん夢が叶ってく感じ、見ててこっちまで嬉しくなる!次はギター教室か…楽しみすぎるよ!!