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梅宮side
ココ最近皐月の姿が見えないって各学年から話は聞いてた。
元々野良猫みたいにのらりくらりしてる奴だったが、ずっと姿を見せないのが変に思えて…。
見回りがてら皐月を探してたら立ち止まって考え込んでる桜を見つけた。
桜は立ち止まって考え込むタイプじゃない、だからおかしいと思って話し掛けたら…、知ってるな。
梅宮「なぁ、桜。皐月の事知ってるよな?」
桜「…ッ、知ってたら、何なんだ。」
あー、そっか桜は知らないんだ。
梅宮「俺さ、皐月に告白したんだ。」
桜「……は?」
梅宮「皐月はどうとも思って無いだろうけど、キスもしたんだ。」
桜「……それで、なんだ、何が言いてぇ。」
本来なら可愛く見える弟が、恋敵に見えるな。
でも、負けたくない、コレだけは。
梅宮「皐月が好きだ、嘘偽りもねぇ!俺は皐月の為ならなんだってやれる!」
桜は驚いた顔をしたがすぐ戻って
桜「皐月は渡さない、俺の事名前呼びにしてんだ、信頼関係もあるし、俺にしか言わない事だってある!」
こんな事話してても埒が明かないのは知ってる。
だから桜に尋ねた。
梅宮「なぁ、皐月は今どこにいるんだ?」
桜「……、皐月に話すなって言われた、から…。言えない。」
俺には言わなくて桜には言うのか……こんなの俺全然相手にされてねぇじゃん…。
でも、諦めたくない、俺だって皐月の役に立ちたいし…意識して欲しい。その為なら俺は何だってするよ、なぁ、皐月。
俺を…、俺だけを見てくれよ……。
梅宮「なぁ桜、皐月はそう言ったかも知んねぇけど、皆皐月のこと心配してんだ、だから、な?頼む。情報共有…、してくれねぇか?」
桜side
梅宮が周りに頼み込むのは以前知った、総代なのに、頼み込んで腰を折るなんて……、でも梅宮の言う通りだ、皐月はこの町のヒーローみたいなやつで…。
俺らを影から救ってくれてたんだ……。
ゴメン皐月、約束守れない。
桜「…、皐月今入院してる。」
梅宮「はぁ?入院!?何で!」
桜「……前に皐月喧嘩したろ、それで神経やられて、視力も失ったって、今も目覚めない…。」
梅宮「そんな、そんな事って……、明日からも俺も着いてく!」
桜「はぁ!?ふざけんな!皐月の面倒は俺が見る!!」
梅宮「やだやだやだ!俺も見る!俺だって好きな奴が苦しんでるならそばに居たい!!」
必死な梅宮に折れて
桜「はぁ、わかった。その代わり静かにしろよ。」
梅宮「おう!約束する!」
それから梅宮と別れて自分の家に帰って来た。
皐月が気にかかるが…、俺に出来る事はない。
明日の見回り後に様子見に行こう、俺は手短にシャワーと飯食べて眠った。
どうか、どうかこの間皐月に何もありませんように、と願いながら……。