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※ これは「11.森を探す」を選んだ人用の物語です。まだ「第1話 呪いの始まり」を読んでいない人は、これを読まないでください。


「石」が呪いに関係するものなら、あの古い神社の近くにあるんじゃないだろうか。そう思って古い神社のある森に来てみた。裸だから、途中誰かに見つかったらどうしようと不安だったけれど、なぜか途中で誰にも会わなかった。まるで、村から誰もいなくなってしまったみたいだ……。怖い。でも、今は「石」を探すことに集中しなければ。

森の中は薄暗くて、少しひんやりとしている。さっきまで晴れていたはずなのに、空には厚い雲が広がっているせいでさらに暗くなっている気がする。

私は裸足のまま森を歩いた。地面は落ち葉や小枝などでふかふかしていて歩きにくいし、木の根っこなんかもあって転びそうになる。おまけに裸だから、小枝なんかが肌にあたって痛い……。早く探して帰ろう……! そう思ってしばらく探し回ったけど、なかなか見つからない。こんなところに本当にあるんだろうか? そんなことを考えながら歩いていたら、いつの間にか辺りが暗くなってきた気がした。えっ、もう日が落ちてきているの? って思ったけど、森の奥まで来て、樹がたくさん生えている場所に来ただけだった。

それからどれくらい時間が経っただろう。気がついたら今度こそ周りが暗くなりはじめていた。「石」らしきものはまったく見つからない。もちろん普通の石はたくさん落ちている。もしかしたら、その中に正解の「石」があるんだろうか? わからない……。途中で見つけた変わったものといえば、捨てられてボロボロになったノートくらいだった。何が書いてあるかちょっと気になったけど、読んでいる場合じゃないのでほっといた。

それにしても、何かとても重要な何かを見落としているんじゃないだろうか、そんな気がしてきた。私はその場にしゃがみこんで考えた。その時、急に強い風が吹いて樹々が大きく揺れた。あたりはもうすっかり夕暮れだ。夜が、夜が来てしまう。私は焦り始めた。

と、そのとき、森の奥から足音が聞こえてきた。思わず体がビクッとする。まさか人がいるなんて思っていなかった。誰なんだろう。村の人かな。

「い……し、石は、見つかった……?」

その声は、美香ちゃん? でも、美香ちゃんは行方不明になっていたはずじゃあ……。

「み、美香ちゃんなの!?」

私が叫ぶように言うと、また強い風が吹き、木々が激しく揺れる音だけが響いた。何も返事がない。ただ、足音だけがどんどんこちらへ近づいてくる。

「美香ちゃん……?」










グシャッ!


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