・全方向の人を無意識に垂らし込む華太さんがいます
・平和時空
・独自設定満載
・誤字脱字ほぼ確であります。見つけ次第直すのでもしあれば報告お願いします💦
それでも良ければどうぞ!
① 迷子と華太(オリオン×華太)
「………ん? 」
俺の名前は小峠華太。今日は滅多にない休日な為1人空龍街を散策していた中堅の極道だ。
「ううっ…パパぁっ…」
「女の子……?」
声のする方を見ると、そこには1人地面に座って泣きじゃくっている白髪の小さな女の子がいた。
(迷子か……?)
シマでの出来事だし、何よりこういうのを見過ごす事は出来ない為俺はその子に話しかける事にした。
「君、大丈夫かい?どうしたの?」
「ぐすっ……パパとはぐれちゃったのぉ……」
「パパ?」
という事はこの子は迷子か 。困ったな、ここら辺に迷子センターは無いし、通行人は皆無。さて、どうしようか……
「……放っておくわけにはいかねぇしな」
こうなったら仕方ない。この子の親を探すか。
「君、名前は?おじさんは 小峠華太って言うんだけど」
「……わたし、さあやだよ。 」
さあや?どっかで聞いたような……?
「さあやちゃん。一緒にパパ探そう
か。きっとすぐ見つかるよ」
「んー、分かった!わたし探す!」
「よし、それじゃあおじさんに着いてきてね」
「はーい」
(……ふぅ)
何とかこの子を連れ出す事に成功はしたが……ここからどうするか。
とりあえず迷子センターでも探すか。
「ねぇねぇかぶちゃん!」
「か、かぶちゃ……、何だいさあやちゃん」
「さあやお腹減った!」
言われてみれば今は12時半。昼飯の時間か。
「勝手に飯あげていいのかなぁ」
「お腹減ってもう歩けないー」
「うーん」
困りながら周りを見渡すと、横に空龍街を代表する和菓子屋さんがあった。
(大福くらいならいいか)
「さあやちゃん。大福好き?」
「大福大好き!食べたい!」
「よし、じゃあ買いに行こうか」
そのまま横の和菓子屋さんへ足を動かし大福を2つ購入した。
(しまった、いつもの癖で俺の分も買ってしまった。)
まぁ家で食うか、とポケットに入れ近くのベンチに座った。
「はい、どうぞ」
「やったぁ!ありがとうかぶちゃん!」
「……かぶちゃん……」
ぱくっ
「……ん〜!おいしい!甘ーい!」
「良かった、喉に詰まらせないようにね」
思ったのだがこの状況、どうみても誘拐犯と幼子じゃないか?
お菓子まであげてるし完全にそうにしか見えない。まずいな、これで通報なんかされたらたまったもんじゃない。
早く親御さんを見つけなければ
「よし、そろそろ行こうか」
「かぶちゃん!私肩車したい!」
これは突然のピンチ。
「肩車かい?…さあやちゃん。出会ったばっかりの人を簡単に信用したら駄目だよ。もしかしたらさあやちゃんの事を攫いに来た悪い人かもしれないし」
「でもかぶちゃん悪い人じゃないよ。大福くれたもん!
それに、パパが目の奥を見て綺麗だったら良い人だよって言ってたから大丈夫!綺麗な目だよかぶちゃん!」
目の奥って……英才教育が過ぎないか。
まぁここで断っても可哀想だしな、仕方ない。やってやるか
「分かった、いいよ。ほら、肩に乗って」
「わーい!」
「……へぇ、そんなに強いんだパパ」
「うん!前悪い人に捕まった時も助けてくれたんだ!」
(もう既に攫われてたのか……)
そう会話をしていると
「彩綾!!!!!」
「パパ!」
「……ん?」
前方から全力でこちらへ走ってくる男の人がいる。ああ、あの人がこの子のパパ……
「……は!?オリオン!?」
「おお、君は小峠くんじゃないか」
何とさあやちゃんのパパとやらはあのオリオンだったのだ。
こんな偶然あっていいのか。否、ダメだと俺は思う
「まさか君が彩綾を見てくれてたのかい?優しい1面もあるんだなぁ」
「……そりゃ見捨てられる訳ねぇだろ。そこまで腐ってねぇ」
「かぶちゃん優しかったよ!肩車してくれたの!」
「かぶちゃん?か……かぶ…ちゃ…っふふ……肩車……ねぇ……ふははっ」
「ぶっ飛ばすぞテメェ」
「悪い悪い、あまりにも面白すぎて……ふふふ」
「帰るわ」
「ごめん、ごめんって!何かお礼させてくれよ。飯まだだろ?奢ってやるよ」
「ありがたいが遠慮させて貰う。食欲無ぇし」
「マジ?極道は食べる事が大切だってのに、珍しいなぁ」
「夜たくさん食うからいいんだよ。
……じゃあね彩綾ちゃん。もう迷子になっちゃダメだよ。はい、さっきの大福あげる。お家で食べてね」
そう言って俺は彩綾ちゃんにさっき買いすぎた大福を手渡した。
「やったー!ありがとうかぶちゃん!」
「ああ」
幼子ってこんなに可愛いんだな。
俺は喜ぶ彩綾ちゃんの頭をついポンポン撫でてしまった。これは不可抗力だ不可抗力。誰もこの子には勝てない
「……こりゃ、天羽組は大変だな」
「はぁ?」
「何でもねぇよ、これ以上お前と居たら俺も絆されそうだし、もう行くわ。じゃあな、借りはいつか返すわー」
そう言い残すと、オリオンはしっかり彩綾ちゃんの手を握って元来た方向へ帰って行った。こうしてみると普通の親子なんだよなぁ。
この家族が幸せに暮らせるといいんだが。
華太→オリオン
エルペタスって所の強い人なんだな認識。
会ってみたら普通に良い人っぽかったし敵対しない事を願う。
1回戦ってみたいし稽古つけて欲しい
オリオン→華太
何だあの娘に対する慈しみに溢れた眼差しは。本当に極道なのか?
こんなのと毎日接してたら人なんて殺せなくなるんじゃないか天羽組。
とりあえず気をつけよう(色々)
続く
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