テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
7連続
この世の全てに関係ございません
誤字脱字有り
戦争の話が出てきます
以上のものを容認できる方だけどうぞ
イギリスたち連合国が廊下で凍りついている頃、会場の隅のソファー席では、日本が相変わらず小さくなって日本酒の二本目を空けていた。
にゃぽんは「もう、本当にお酒強いんだから〜」と呆れつつも、おつまみを取りに席を外している。
超絶人見知りの日本は、一人になった瞬間、気配を消してさらに縮こまった。そこへ、二つの影が静かに近づいてくる。
🇨🇳「……相変わらず、引くほど大真面目にヤニ吸って酒煽ってるアルな、お前は」
聞き覚えのある呆れた声に、日本は「ひゃぅっ……!?」と肩を跳ね上げて見上げた。
そこに立っていたのは、中国と韓国だった。
🇯🇵「ちゅ、中国殿、韓国殿……! すみません、このような薄汚い旧い者が、皆様の華やかな席を汚してしまい……っ! すぐに反省して、ここで切腹を――」
🇰🇷「やめろって言ってるニダ! 挨拶代わりに物騒なこと言うの、約2700年経っても変わらないニダね!」
韓国が慌てて日本の懐刀を押さえる。日本は涙目で「申し訳ありません……っ」とペコペコと頭を下げた。
中国はため息をつきながら日本の隣に腰掛け、そのだらりと垂れ下がった左袖と、前髪の隙間から見える光のない左目に視線を落とした。
🇨🇳「廊下でアメリカたちが青い顔をして突っ立っていたアル。……お前、また一人よがりな大真面目を働いて、あいつらに余計なこと言ったアルか?」
🇯🇵「いえ、私はただ、事実と感謝を述べたまでで……」
日本が困ったように視線を泳がせると、韓国が冷ややかな、けれどどこか複雑な目を日本に向けた。
🇰🇷「感謝、ねぇ……。あの対戦の時、自分の子供(日帝)の身代わりに旭日旗模して、狂ったように前線に出てた張本人が、よく言うニダ」
その言葉に、日本はピクリと動きを止めた。
かつてアジアの戦場で、致命傷を負っても数日で蘇り、機械のように正確に立ちはだかった「不死身の兵士」。欧米の国々は日帝(陸海空)の誰かだと思っていたが、当時、目の前でその絶望的な強さと戦った中国や韓国は、最初から気づいていたのだ。それが日帝ではなく、その「生みの親」である日本自身の狂気的な親心と、概念としての拒絶反応(死ねない体)の成れの果てだったということに。
🇰🇷「あの時、お前が僕たちに与えた傷も、僕たちがお前に与えた傷も、全部消えはしないニダ。……でも、だからこそ言わせてもらうニダ」
韓国はそっぽを向きながら、ぶっきらぼうに言った。
🇰🇷「もう終わったことニダ。現代の化身に引きずられてきたなら、大人しくそいつに甘えてりゃいい。……昔を知ってる仲間だからこそ言うけど、もう二度と、あんな無茶すんなよ」
🇯🇵「……韓国殿」
🇨🇳「そうアル」
中国が日本のタバコの煙をパタパタと手で払いながら、静かに、けれど重みのある声で語りかける。
🇨🇳「お前は真面目すぎるアル。国の歴史も概念も、全部一人で背負って、子供たちの代わりにズタズタになりにいく……。お前がそうやって『痛みには慣れている』なんて顔をするたび、周りがどれだけ狂いそうになるか、約2700年も一緒にいてまだ分からないアルか?」
中国の言葉には、かつて戦い、傷つけ合った歴史への苦しみと、それでも数千年の時を共に生きてきた「古参の化身」としての、切ないほどの情が籠もっていた。
#日本
みんみんぜみ^^@カンヒュ民
379
185
#枢軸国
あさぎいろ
231
🇨🇳「薬が効かないなら、せめて美味い酒だけ飲んでろアル。これ以上、自分を粗末にするな」
二人の言葉を受け、日本は呆然と残された右目を見開いていた。
自らの引くほどの真面目さと、一人よがりな行動が、敵だった彼らをも苦しめていたのだと知り、日本はきゅっと唇を噛み締める。
そして、前髪の隙間からかすかに覗く、光のない左目を伏せながら、静かに、けれど心からの敬語で応えた。
🇯🇵「……はい。ご忠告、真面目に、肝に銘じます。……ありがとうございます、中国さん、韓国さん」
日本が深く頭を下げたとき、にゃぽんが
🐱「お待たせ〜! 唐揚げ持ってきたよ!」
と呑気な声で戻ってきた。日本はいつもの超絶人見知りの顔に戻り、にゃぽんの後ろに隠れてお酒をちびちびと飲み直すのだった。
コメント
1件
中国と韓国の「もう終わったことだ」「自分を粗末にするな」という言葉が沁みました。昔戦い合った相手だからこそ、日本の自己犠牲の癖が痛いほど分かってしまうんでしょうね。光のない左目や「不死身」の成れの果てといった設定も、この三人の歴史を感じさせてグッときました。にゃぽんが呑気に唐揚げ持って帰ってくる温度差も、なんだか救いでした。