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#日本
みんみんぜみ^^@カンヒュ民
379
185
#枢軸国
あさぎいろ
231
8 連続
この世の全てに関係ございません
誤字脱字有り
戦争のお話が出てきます お気をつけください
以上が見れる方は どうぞ
廊下でアメリカたちが放心している頃、会場の片隅では、長身のロシアが冷えたウォッカを煽りながら、ソファーに座る日本をじっと見つめていた。
中国と韓国が去り、再び一人になって小さくなっている日本。168センチの小柄な身体、170センチに盛ったシークレットブーツを所在なさげにモゾモゾと動かしている。
ロシアはゆっくりと日本に近づくと、その巨体でドサリと隣のソファーに腰掛けた。日本は「ひゃぅっ……!?」と声を裏返らせ、超絶人見知りを発動させて直立不動になる。
🇯🇵「ろ、ロシア殿……っ! すみません、お隣を汚してしまい……っ!」
🇷🇺「……なあ、にゃぽんの祖先」
ロシアは日本の怯えるような敬語を無視し、ウォッカのグラスを見つめたまま、低く掠れた声で語り始めさせた。
🇷🇺「知っている? ……俺たちの国が、昔、大きな戦争をした時だ。君のその背丈によく似た兵士が、戦場に、特にある決死隊の中によく出ていたらしいんだ」
日本の身体が、一瞬で凍りついたように強張る。
🇷🇺「……『白襷隊』彼らは夜闇の中、味方同士の識別と決死の覚悟を示すために、胸に白い襷を十文字に懸けて、僕たちの要塞へ何度も何度も突撃してきた。……本当、トラウマだ、俺は」
ロシアの脳裏に、当時の凄惨な光景が蘇る。
機関銃でどれだけ薙ぎ倒しても、地雷で吹き飛ばしても、白い襷を血に染めた「小さな兵士」は、痛みに声を上げることもなく、ただ大真面目な機械のような正確さで、再び立ち上がって銃剣を構えたのだ。
当時は「日本軍の恐るべき精神力」だと思われていた。だが――。
🇷🇺「あの時、俺の国が与えた傷は、普通の人間なら即死するレベルのものばかりだ。なのに、その兵士は数日後にはまた、何事もなかったかのように最前線に現れたんだ。……そして、その時期、君はやっぱり『部屋にいなかった』そうだな」
ロシアの冷たい視線が、日本の前髪の隙間、光のない左目へと向けられる。
🇷🇺「薬も効かない。痛みにも慣れている。……君がさっき言ったその言葉の意味が、ようやく分かった。日帝たちが生まれる前、あるいは彼らがまだ幼かった頃から、君はそうやって、この国の全ての戦場に、自分で襷を懸けて立っていたんだな」
🇯🇵「……っ、それは……」
日本は残された右手を震わせ、日本酒のグラスを強く握りしめた。
極度の一人よがりで、引くほど真面目な『歴史の化身』。
日露戦争という、国運を賭けた大博打。我が子(当時まだ若かった日帝たち)や国民を死なせたくない一心で、彼はまた「偶然」部屋を空け、自ら白襷を胸に縛り付け、地獄の弾雨の中へと飛び込んでいったのだ。何度肉体を引き裂かれようとも、死ねない概念として、ただ大真面目に突撃を繰り返した。
🇯🇵「ロシア殿……」
日本は静かに俯き、消え入りそうな、けれどどこか酷く冷徹な敬語で呟いた。
🇯🇵「……申し訳ありません。あなたに、そこまでの恐怖(トラウマ)を植え付けてしまったこと。日本国の歴史として、深く、真面目にお詫び申し上げます」
謝罪の方向性が、やはりどこかズレている。自分がボロボロになったことではなく、相手を怖がらせたことを「真面目に」謝っているのだ。そのあまりにも深い狂気的な優しさに、ロシアはふっと自嘲気味に笑った。
🇷🇺「お詫びなんていらないよ。……ただ、そんな小さな身体で、どれだけの地獄を一人で歩いてきたんだい、君は」
ウォッカを飲み干したロシアの言葉に、日本はただ、愛用のタバコに火をつけ、紫煙の向こうで静かに微笑むだけだった。2700年の孤独と傷痕を、その白い煙の中に、また大真面目に隠しながら。
コメント
1件
リオンです。第9話、読み終えました。 「白襷隊」の史実をこういう形で昇華するのか、と震えました。自分の受けた傷ではなく、相手に植え付けた恐怖を「真面目に謝る」日本の在り方——その狂気的な優しさと、2700年の孤独の隠し方が、このエピソードの全てを象徴している気がします。ロシアの「どれだけの地獄を一人で歩いてきたんだ」という問いかけに、日本が紫煙の向こうで微笑むだけで答えない幕切れも、余韻が深くて良かったです。