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近所には六階建ての団地がA〜C棟まで連なっている。
見た目は普通の団地で住みやすそうに見える。
そんな中問題なのがB棟である。
B棟は精神疾患患者の方が多いため、A、C棟と切り離されている。
うちのおじいちゃんも精神疾患を患っているため、そこに住居している。
そこの住居者は毎年何人か⚫︎くなってしまっている。
大半が孤独⚫︎や中には自⚫︎した人もいる。
なかなか過酷な団地であるが、仕方がないことだと、管理者も言っていた。
そんな中自分も高校生になり、バイトできる年となった。
何店舗か面接を受けたが、全て落ちてしまった。
そんな時、管理者のおじさんからウチで働いてよと言われた。
基本的には団地の階段などの清掃や、⚫︎くなった人の部屋整理などをするらしい。
一週間後、住居者の1人が⚫︎くなってしまったらしい。
遺品整理を遺族と一緒に行うこととなった。
B棟の406室に住んでいた【大田康二(おおたこうじ)】さんの部屋。
合鍵で入る。
鍵を開けると同時に丁度遺族の人も到着した。
まず和室から整理を始める。
箪笥の中から出てきたのはよくある昔の家族写真や、洋服などが出てきた。それを段ボールに種類別に詰めて、それを遺族に引き渡す。
捨てる•捨てないの分別はあとは遺族の方がやってくれる。
あとは軽く部屋の掃除をして、遺族の方とお別れする。
片付けることは得意だったからまぁこのバイトは合ってるかもしれない。
それからバイトを続けて半年が経過した。
衰退していたおじいちゃんが昨日⚫︎くなった。
泣きそうだったが、部屋の整理をすることになった。
合鍵で部屋に入って、自分の親族、家族と片付けを始める。
箪笥や引き出しの中から、映画のビデオや、じいちゃんの子供の頃、学生の頃の写真が出てきて、思い出話をしていた。
家族が話し始めて、片付けが止まったので、自分は隣の部屋に移動し、片付けを始めることにした。
隣の部屋から出てくるものはほとんど服か、日用品で、特に大変でもなかった。
片付けを終えて家族のいる部屋のもとに行こうとした時、引き出しの奥に何か物を見つけた。
手が届かなかったから、引き出しを外して中を見た。
……包丁だ、🔪
しかも血のようなものも付着している。
うちのおじいちゃんってもしかして、
⚫︎人犯なの?
家族に見つかったら大ごとになると思い、隠そうとしたところ、後ろから親族の声が聞こえた。
見ちゃったか、
自分はそれ以降、その団地に近づくことは無くなった。