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この作品は和をイメージとした日本ファンタジーです。

実際の日本の地名ではありません。

日本は一つの国だが、5つに分かれていた。

鈴場《すずば》(北海道)、

斗場絵《とばえ》(東北、関東)、

安俣《やすまた》(中部、近畿)、

京極《きょうごく》(中国、四国)、

沖釣《おきづり》(九州、沖縄)

すべてそれぞれの王の独裁によって治められており、

権力を駆使し、好き勝手する王は少なくはなかった。

当時京極の王は沖釣を侵略し、日本は5つから4つの地方に分かれた。

京極はそれから他の地方を脅すようになり、他の地方すべてから反感をかった。

そこから *蹂躙の京極*と呼ばれるようになった。

他の地方との貿易を中断し、王の独裁が止まらなくなり、

国民の不安は募るばかりだった。

そんな中、前代未聞としか言いようのない食料困難に陥った。

だが、武器の進化は凄まじく、兵の質も上がっていった。

危機感を感じた安俣は斗場絵と友好条約を結んだ。

当時の斗場絵の王は京極を恐れ、禁忌の術に手を出した。

そして、「人柱」の術を成立させた。

人柱の術とは、指定3人の生物が天に召されたときに完全に発動する。

指定3人の魂が揃うとき、日本全員の認知を変えることができる。

だが、魂には条件がある。

1、指定された人生を生きること

2、純潔であること

だが当時の人柱はこれに抗い、人柱は不完全になった。

その後も人柱が完成することはなかった。

それから3代ほどすべての王が代わったのがこの時代。


今代の人柱条件

壱人柱は安俣に誕生する冷酷の王子

   禁断の恋に焦がれ、最も美しく散るだろう  

弐人柱は京極に誕生する蹂躙の姫

   裏切りの連続で、最も残酷に散るだろう  

参人柱は日本を旅する現代最強の大妖怪

   幸せの家庭を築き、最もたくましく散るだろう  


この条件は斗場絵にて隠されている

人柱が逃げぬように




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