「見てぇー、ネイル変えた!」
美羽は、ピンク色の爪を私に見せつけた
『めっちゃ似合ってんじゃん!』
「そぉ、ピンク!かあいいっしょ?」
にぱにぱと笑った美羽に、私も微笑んだ
「あ!そーいえばさー、雅紀とほら、どうなの?」
顔を面白そうに覗き込んだ美羽に、私は仰け反った
『はぁ…っ??』
雅紀は、私の幼馴染。まぁ、ちょっとあの、イイ感じの男子だ
『ぇっ、ま、フツーだよ、フツー!』
美羽はコロンと舌を鳴らしカッコつけた
「嘘だね!」
「なんかあったっしょ〜?」
『何も無いし!ウザい!黙れ!』
叫ぶように言った
「えーん、麻美ちゃんひど〜い!美羽泣いちゃう」
『うっさい!』
にかっと笑って言った