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今日はなんか可笑しいなと思いながら、まだ少し暗い外を眺めていた。まぁ、でも、おかしいなと思っただけで特に心配もしていなかった。
まぁ、確かに最近は寒くなってきたけど……。
そう思いながら、学校へ行く為に少しぬるいお湯で顔を洗った。それから、着替えて髪を整えて。そして大体の身支度が終わってから、朝ご飯を食べようとした。
角名「…………」
母「倫太郎」
母に呼ばれて振り向いた。なんだろうと疑問の目を投げかけると…
母「今日、遅くなるから鍵持っていってね」
角名「うん、分かった」
どうやら、遅く…いや、夜中に帰ってくるらしい。母は、いつも働いてばっかりだから心配だ。にしても、なんか寒いな…暖かくしていくか。と言うか、食欲がない…どうしよ…。捨てるっていうのもな……
母「あら?どうしたの?食欲無いかしら?」
角名「ギクッ…う、うん……」
母「…じゃあ、ラップ巻いて冷蔵庫入れて、帰ってきたら食べたら??」
角名「うん、そうする」
流石。すぐにバレちゃうなぁ…そんなに分かりやすいか?
そう思いながら、トーストをラップで巻いた。
母「じゃあ、行っててくるわね」
角名「うん、行ってらっしゃい」
ガチャ
角名「俺も行かないと…」
グラッ
角名「っう…なんだこれ……頭痛い……」
角名「…あ、や、やばい!急がないとッッ」
そして、なんとか学校についた。
結構、混んでたな……俺は、ちょっと小走りで教室へ行った。
治「あ、角名〜。おはよ〜」
角名「……おはよ」
治「なんや、いつにまして冷たいやないか」
角名「気のせいじゃない?」
治「そ…ほんならええわ」
角名「……ほら、席付きなよ」
治「ん、せやな」
この調子で午後練までいけたらなぁ…なんて、思いながら4時間目が始まった。…あぁ〜、最悪…。体育だ…こんな日に限ってなんであるんだよぉ…。でも、あるもんはあるんだ。しっかりとやらないと。
治「……角名?」
角名「………フラッ」
治「角名…!」
角名「ん…?あ…何?」
治「フラフラしとるで。大丈夫か?」
角名「ん…大丈夫…」
治「絶対体調悪いやろ…」
角名「そんなこと無い……」
はぁ…面倒な奴にバレた……いや、侑よりは…マシか?まぁ、どっちもどっちだな。バスケ……面倒だなぁ。体動かさないといけないのマジで面倒。まぁ…バレーは、好きだけど。
治「…角名!」
角名「…何?」
治「めっちゃ顔色悪いで?」
治「やっぱ、保健室行った方がええんやないか?」
角名「良い…行かない」
治「やけど……」
角名「変なとこ心配症だよね…ww」
治「笑っとる場合やないで、めっちゃ顔青いで」
角名「あっそ。」
治「あっそって…おまえ、自分のことやぞ」
別に、どうでもいいじゃん。君には。なんて思いながら、少しだけ重い体を持ち上げてコートへ向かった。
まぁ…あの後は、結局休まずにバスケをやった。マジ辛かった。倒れなかった自分をほめて欲しいわ。んで、今は部活をするとこ。いつもどうりにレシーブ練習して、アタック練習して…そう、いつもどうりに……
角名「はぁ…はぁ…ケホッゲホッ」
北「……角名大丈夫か?」
角名「ん…ケホッはい…大丈夫ですケホッゲホッ…」
北「んなわけあるか、咳してるやないか」
角名「ん…ゲホッ…コホッコホッ…」
北「もう帰り」
角名「…ッッや、大丈夫…です…やります……」
北「ホンマに帰り。もっと酷くなるで」
角名「ッッう…ゲホッカヒュッケホッヒュウーカヒュッ…!」
北「角名!しっかりしぃ」
角名「カヒュッ…ケホッ…ヒュウーヒュウー…ゲホッコホッ…」
北「息吐くことに集中しろ」
角名「カヒュッゲホッハァ…ハァ…ケホッゲホッ…」
角名「カヒュッハァ…ハァ…ハァう……すみませ……ん」
北「家に、親御さんおるか?」
角名「いま…せん」
北「…さよか」
あぁ〜…北さんにだけはバレたくなかった……だって、後々面倒だし……。怒られたくはないなぁ……結局…部活止めちゃって帰らないといけなくなった……
治「ほんなら、うちの家大丈夫ですよ」
北「ほんまか…!しっかり確認取ったか?」
侑「はい!ちゃんと取りました!」
北「…それじゃあ、少し早いけど終了や」
北「俺は、コーチたちに行ってからそっち行くわ」
治「はい、分かりました」
治「……角名」
角名「……なに」
治「朝から体調悪かったやろ」
角名「いや…朝は少し寒いなって思っただけで……」
治「そんなわけあるかい。頭痛とかあったやろ」
角名「う……おっしゃるとおりです……」
侑「…朝からあったんか…?」
角名「……は…はい……」
治「とりあえず、帰ろうや。説教は治ってからや」
侑「…せやな。」
北「あ…許可貰ったから、もう大丈夫やで。」
侑&治「ありがとうございます!」
北「角名」
角名「は…はい…」
北「無理せんようにな?それと…しっかり治してからまた部活やろうな」
角名「!…はい!」
侑「んじゃ、行こか」
角名「ん……」
……あれ?な……か…あ…たま…が……
侑「角名?!」
治「角名?!大丈夫か?!?!」
北「角名!ッッ長時間喋ってたから悪化したんか…」
侑「病院行かせたほうが良いですかね……」
北「……せやな、とりあえず侑らの家に行かせてから、目醒めたらなんか胃に入れさせてから病院行かせたほうがええわ」
大耳「ほんなら、後で水とか必要なもん買って来るわ」
北「あぁ…すまんな」
大耳「大丈夫や、それより角名大丈夫か?」
治「とりあえず、家に行かせますね」
北「おん、角名のことよろしくな」
侑「はい!」
大耳「それと…あまり揺らさんようにな?」
治 コクッ
それから…何時間経ったんだろ……俺は少しまだ重い瞼を開けた。結構寝ていたからか、凄く眩しい。
角名「はぁ…はぁ…ケホッゲホッゲホッ…苦しッッ……コホッ」
角名「あつ……む……お…さむ……ど…こ」
角名「う…ぅ…ゲホッゲホッコホッカハッ……」
侑「角名!起きたんか!」
治「ホッ…良かった……」
角名「ケホッコホッ…ん…コホッカハッケホッ……」
侑「咳収まらんな…」
治「あ…せや。角名、水分取らな…」
侑「脱水怖いもんな…」
治「飲めるか?」
角名「カハッ…ゲホッ」
角名「ん…ゴクッ…ゴクッ」
侑「まだ、頭痛いか?」
角名「…うん、いた…い」
角名「でも…さっきよりは……マ…シ」
治「…さよか」
侑「お粥…食べれるか?」
角名「…コクッ」
侑「フーフー…ほな、熱いから気をつけぇ」
角名「…ァ…ン…モグモグ」
治「大丈夫か?」
角名「ん……」
はぁ…めっちゃ迷惑掛けたなぁ……嫌われたかな……。今の時間…丁度課題とかやってる時間だろうな……はぁ…俺のせいで……
侑「…別に、迷惑とか思っとらんで」
角名「……え?」
侑「バレバレや。どうせ…{迷惑かけたから嫌われる…}とか考えとっただろ」
治「せやで、体調悪いやつには優しくするて習ったやろ」
角名「うん……ありがと(ボソッ」
侑「ふふ…い〜え」
治「もっと、頼ってくれてもええんやで」
この後、どっと疲れが来て倒れてどっかの誰かさんたちは焦ってすっげぇ面白かった。(笑)