テラーノベル
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通話が終わったのは、深夜2時を過ぎた頃だった。
『じゃ、おつかれ〜』
『また明日ー』
『録音頑張るわ』
1人ずつ声が消えていく。
最後まで残っていたのは、
やなとと、らおらおだった。
『……やなと』
「ん?」
『今日ほんと静かだったな』
図星だった。
やなとは、
スマホを握ったまま苦笑する。
「そんなことないって」
『いや、あった』
即答。
らおらおは、
こういう変化に妙に気づく。
昔からそうだった。
『なんかあった?』
「……別に」
そう答えたのに、
らおらおは黙ったままだった。
その沈黙が、
逆に苦しい。
「……最近さ」
気づけば、
やなとは口を開いていた。
『うん』
「みんな忙しいじゃん」
『うん』
「だから仕方ないんだけど」
そこで言葉が止まる。
らおらおは急かさなかった。
ただ静かに待っている。
「……前より、
7人でいる時間減ったなって」
ぽつり。
言った瞬間、
少し後悔した。
重い。
こんなの、
完全に自分の考えすぎだ。
でも。
『……あー』
返ってきた声は、
意外と優しかった。
『まあ、それは分かるかも』
「……え」
『録音もあるし、個人の仕事も増えたし』
らおらおは淡々と続ける。
『でも別に、
仲悪くなったわけじゃないだろ』
「それは……そうだけど」
『じゃあ大丈夫じゃん』
簡単に言う。
でも。
その“簡単さ”に、
少し救われた。
やなとは小さく笑う。
「らおらおって、
たまにすごい適当」
『たまにじゃないけど?』
「開き直るなよw」
2人で笑う。
その瞬間だけ、
胸の中の不安が少し薄れた気がした。
でも。
通話が切れて、
部屋が静かになった瞬間。
やなとはまた思ってしまう。
──もし、
この時間がなくなったら。
スマホの画面には、
7人のグループ名。
それを見つめながら、
やなとは静かに目を伏せた。
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コメント
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この作品最高!続き待ってます!