テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ご本人様とは全く関係ありません。
いわゆる学パロってやつです。
友達以上恋人未満をイメージしてます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
桃side
紫は、たぶん冷たい人だと思われてる。
最初に隣の席になったとき、正直ちょっと怖かったし。
全然しゃべらないし、表情もずっと変わらないし。
でも――
「…そこ、違う」
ノートを覗き込んできて、そう言いながら答えを書き直してくる。
「え、うそ!?ありがとう!」
「別に」
そっけないくせに、ちゃんと教えてくれる。
そういうとこ、ずるいと思う。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
気づいたら、俺はずっと紫の隣にいた。
昼休みも、放課後も。
「帰ろ〜」
って言えば、なんだかんだ一緒に帰ってくれるし。
時間が遅くなっちゃっても、ちゃんと待っててくれる。
ほんと、意味わかんない。
⸻
今日も、いつも通りだったはずなのに。
「他のクラスの人に一緒に帰ろって言われたんだけどさ」
なんとなく話しただけ。
そしたら――
「…で?」
紫の声が、ちょっとだけ低くなった気がした。
「あ、断ったよ?紫と帰るし」
そう言ったら、一瞬だけ空気が止まった。
なんでだろ。
なんか、変な感じ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
帰り道。
いつもより静かで、ちょっとだけ気まずい。
「…さっきのやつ」
紫が話しかけてきた。
「ほんとに断ったのか」
「え、疑ってる?」
「別に」
なんだそれ。
ちょっとムカついて、紫の前に回る。
「ちゃんと断ったし!」
顔、近いなって思ったけど、なんか引けなかった。
そしたら紫、目そらすし。
「なんで目そらすの?」
「…近い」
その一言で、急に自分の心臓の音がうるさくなる。
え、なにこれ。