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僕はあのあと、宿に戻って皆と話しながら寝た。そして目を覚ますと雨が降っていた。僕はあの少女が雨にさらされていないか心配になった。今は2時で、まだ外は真っ暗、ほぼ何も見えない。皆京郷は10時~2時の間は電気がすべて止まる。外に出ることは出来ない。すると純恋が起きて、僕に話しかけてきた。「雨降ってるの…?」「うん。見えないけど音的に結構降ってそう。」「そう…あの子は大丈夫なの…?」「どうだろ。」「精霊の森は自然現象がここより酷くなる呪いが働いてるんでしょ?」「たしかに…」僕は少女が風邪をひかないように、3時になったら早めに勤務に出かける事にした。
3時の鐘が鳴り、全ての電気が戻った。そして僕は防水着を着て、弦傘を持っていった。グローチ大都市を出た時には雨は少し弱まっていた。でも精霊の森に入った瞬間、立つのさえ少し抵抗がいるほど強くなった。大粒の雨が自分に降り注いだ。頭に粒が当たる度に痛い。そのぐらい強い。僕はほぼ生身の少女のことを考えて、踏み出すのも辛い足で走った。
箱を見つけて、走って駆けつけた。中は浸水していて、少女が震えて生身で雨をしのいでいた。僕が傘を開くと、少女は僕の存在に気づいて、少し震えが和らいだ。僕は弦傘を箱の上にかざした。少女には当たらずに済んだが、少女は僕の心配をしているようだった。雨の音で何も聞こえないが少女が話しかけているという感じは分かった。「大丈夫だよ。僕は傘がなくたって。」と言っても伝わらない。雨音が大きすぎて何も聞こえない。すると頭に半端じゃないほどの水力がかかった。僕は2メートルほど飛ばされた。僕が起き上がると、そこには水の精霊、水源精が居た。僕は腰に手を当てるも、武器を持ってくるのを忘れてしまった。僕は飛ばされる前の場所に戻って、少女を隠すようにして屈んだ。この精霊たちは気象によって暴走する。今日は雨の日だから水の精霊が暴走している。暴走した精霊の力は底知れないため、もしかしたらここで二度と帰れない人になるかもしれない。