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ーーー桃の夢の中ーーー
青「どうしたの?大丈夫?」
桃「青っ…声っ……またっ!」
青「また聞こえたの?」
桃「も、やだっ…起きてるのにっ…起きてって言ってくるっ……」
青「大丈夫大丈夫。気にしなくていいよ。怖かったよね。大丈夫だよ」ギュッ
桃「青……」
青「また聞こえたらギュッてしてあげるから、これなら怖くないでしょ?」
桃「うん…」
青「怖くない、大丈夫。僕がいるから。」
桃「ん……」
青「眠い?寝ちゃってもいいよ」
桃「………」
青「桃くん?」
桃「スー……スー……」
青「クスッ…寝にちゃった」
桃「スー……スー……」
青「ったく……邪魔するなって言ったのに…」ボソ
ーーー現実ーーー
桃「スー……スー……」
赤「なんとか落ち着いたかな」
黄「すごいうなされてました……」
紫「そうだね……」
桃「んっ…………」
橙「起きる!?はよ出ようや!」
紫「そうだね!青ちゃん!お願いね!」
青「任せて!」
(みんな部屋を出ていき青だけカーテンの外側にいる)
桃「ん…………ここ」
青「桃くん起きた?」
桃「青……?どこ?」
青「カーテンの外側にいるよ?」
桃「なんで入ってこないの?」
青「え?えっと……」
やべっ、何も考えてなかった
桃「ここどこ?」
青「あっ、病院だよ。桃くん5日間ぐらいかな?ずっと寝てたんだよ」
桃「…………嘘」
青「えっと……桃くんは何してたの?」
桃「俺は……紫にぃと、橙と、青で買い物に行って、ゲーセン行ってぬいぐるみいっぱい取った……青も行っただろ?わすれたのか?」
青「あぁ…そうだっけ?」
桃「昨日のことだろ?その後……へんな声聞こえて…青が落ち着かせてくれてそのまま……寝ちゃったのか」
青「変な声?」
桃「そ、起きてるのに、早く起きてとか言ってくるの」
青「!!、その声…忘れないで」
桃「え?」
青「きっと桃くんを大事にしてくれる人達の声だから」
桃「昨日と言ってる事違う……本当に青?」
青「青だよ、声同じでしょ?」
桃「じゃぁ、なんで入ってこないんだよ」
青「……また…顔見えないってなるかもよ?」
桃「ならない」
青「それは夢の中の僕達でしょ?」
桃「は?何言って」
青「桃くん、現実の僕は桃くんの目からは顔が見れないんだよ」
桃「どうゆうこと……?」
青「落ち着いて聞いてね、桃くんは今。ストレスとか精神的に心が不安定になってるの」
桃「……」
青「そして桃くんは我慢し続けた結果。寝ちゃったの、長い時間。」
青「それで桃くんは夢の中の僕達と過ごしてる夢を見てるの……今は現実だよ?病院だからね」
桃「待って……わかんない」
青「うん……だよね…僕もどう言っていいか分からない……でも最後まで聞いて欲しい」
桃「……」
青「桃くんは僕達のせいで長い眠りについちゃうの。現実逃避……みたいな感じで」
桃「なんでっ……」
青「僕達が桃くんを苦しめたから。桃くんはその苦しみから逃げだそうとして夢の中に避難したの」
桃「くるしみ……?」
青「っ………ノート見たよ。桃くんの日記」
桃「日記………」
青「桃くんが頑張ってくれてた事や、苦しんでた事、桃くんの身に変化が起こったこと全部見たよ」
桃「っ!!!」
青「ごめんなさい。気づかなくてっ……もっともっと早く気づいて助けるべきだった!僕……桃くんの隣にいたのに、全然助けられなかった!!!」
桃「たすける?」
青「いつもいつも苦しい思いさせてごめんなさい。でも桃くんの事を分かった今、前と同じになんかさせない。だから!お願いします……僕に、僕達の所にもう一度、戻ってきてください」
桃「…………」
現実…逃避……してたんだ……
青に言ったことも全部夢なんだ……
青「絶対に……桃くんの事、支えるから!一緒に桃くんと幸せに暮らしたいっ、僕は桃くんがいないと嫌だよっ……!寂しいよっ……」
桃「青……入って」
青「でもっ……」
桃「いいから」
青「………」
シャッ(カーテンの中に入る)
桃「ふっ…あはっ、顔グチャグチャ」
青「え、見えるの?」
桃「うん、見える……青は夢の中でもずっと支えてくれてた。だからかな?」
青「そうなの?」
桃「うん、今みたいに優しい声で、ずっと大丈夫大丈夫って……でも夢なんだよな」
青「っ……」
桃「現実の青はそうじゃないんだよな……」
青「なる!夢の中の青になる!だからっ!」
桃「夢の中ってことは俺の都合のいいようになってるんだろ?それで……いいの?青は」
青「えっ、うっ、もしかしたらご期待に答えられないかもしれないけど……僕はできる限りの事は全力で桃くんの支えになりたい……」
桃「そっか……」