snowman
翔太「ねぇ涼太?」
「俺より服持ってないじゃん…」
涼太「…そぉですか?」
「3日、4日分あれば十分でしょ……」
翔太「だからって!全部パーカーは聞いてない!スーツも1つしかないじゃん!」
涼太「…全部、捨てたんですよ……」
「元々、ファッションは好きだったけど…どーでもよくなって全部捨てたんです…」
翔太「もお!もっと自分に関心持ちなさい!」
涼太「あんたに言われたくないですね…?」
俺達は今、俺の家で引っ越しの準備をしている俺も物が少ないから早く終わるだろうと思ってたのに、翔太くんが一々突っ込んでくるからなかなか終わらない
翔太「ベッドちっさ!? 」
「身体痛めないの?!」
涼太「…寝返りうたないんで…別に……」
「…早く進めましょう…本当に終わりませんよ」
翔太「あ、それはごめん」
なんとか荷造りを終え、翔太くんの車に積む
涼太「…ほんとに住んでいいんですか?」
翔太「いーの、俺がそうしたいんだから」
涼太「…はい」
家につき、物を片付ける
涼太「あの…俺どこで寝れば……」
翔太「え、俺と一緒だけど」
涼太「…は?」
翔太「え?」
涼太「冗談?」
翔太「本当だけど」
涼太「いゃ…あの………」
人と関わるのがとことん無理な俺が“推し”と言っても会って日の浅い人と寝る?
絶対無理なんだが……
翔太「…涼太、ハグしよ?」
涼太「…は??」
本当に何を言ってるんだこの人
頭のネジ吹っ飛んでんのか??
翔太「ほら、おいで?」
涼太「むりむりむりむり…」
翔太「……」 (悲顔
涼太「その顔…やめて……っ」
翔太「俺悲しいな?せっかくハグできると思ったのに…」
涼太「………ハァ…ちょっと…だけ…」
翔太「!」
ギュッ!
涼太「わっ…」
あれ…?何か…あったかい…なんで?
分かんない…
翔太「?涼太どーしたの?」
涼太「分かんない…なんかあったかいの」
「…なに…これ?教えて…しょーたくん……」
翔太「…それはね、涼太の“嬉しい”って気持ちだよ」
「涼太」
涼太「…?」
翔太「これから…“感情”を知ろう? 」
「呆れるやキツい、苦しいだけじゃない…他の感情を知ろう…ね?」
涼太「…うん……?」
なに言ってるんだろう…俺は、“感情”を知ってるよ…?だって…笑えるし……照れることもあるし…
あれ…“笑う”って…どうやるんだっけ…
いやいや…俺一回笑ったじゃん…翔太くんに頬突かれた時笑ったじゃん…
でも、それ以外で笑った思い出がない…
あれ…??なんでだろ…
“泣く”ってどうやるの…?
“照れる”ってどうしてたっけ…?
“怒る”ってどうやったらできる…?
“嬉しい”って“あっかたい”の…??
あれ?
あれ??
なんで?
あれ…?
俺は…???
涼太「翔太くん…今の俺…どう見える?」
翔太「?…“悲しそう”…?」
涼太「…翔太くん、“悲しい”ってなに?」
「心が冷たいのは…“悲しい”から…?」
「さっきのあったかかったのは…“嬉しい”から?ねぇ……“感情”って、苦しいや辛い以外にもあるの…?」
「ねぇ翔太くん…おしえてよ……」
翔太「…ギュッ…涼太…」
「俺が…守るから……グスッ」
翔太くんが…目から流しているものはなに?
なんで水が出てるの…?
…それって、今翔太くんは悲しいの……?
「誰か…“感情”をおしえてよ……」
テストヤバカッタ…
コメント
4件
最高ですな!ゆり組尊い! テストオツカレサマ…
今回もめっちゃ素晴らしかったです テストオツカレサマデシタ