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続きがめちゃめちゃ楽しみ!!!! 最高すぎる〜!!!😭👏✨ 悪魔やのに天使が好きな白くん可愛い、、、 水くんと黒くんの紙飛行機文通を想像するだけで最高() 黒くんはリアルに天使やね😇 お父さんユルスマジ😡
え?めっちゃ最高やん... 2人での紙飛行機の会話可愛いぃぃ!!紙飛行機を拾ったのが黒でよかったァ... 名前で呼んでね!って可愛い...、2人とも呼び捨てなの可愛い...もう全部かわいい... 声聞きたくなるよなぁどっちも素敵な声だからなぁ、黒が可愛い声って言ってるの可愛い! 白はそういう決まり事なんだかんだ言って守りそうだよなぁ、白の絵見てみたーい! 白飛べたやん凄!父はミルキーにしてやる
・irisのnmmn作品です
・水白×黒
・人外
・虐待表現あり
・エセ関西弁
・本人様にはなにも関係ありません
・以上のことが大丈夫な方だけお読みください
↓↓↓
僕が住む世界は二つの種族にわけられていた。
水「悠佑ー、初兎ちゃんが…」
白「ちょ、ばかっ言っちゃダメ!」
悪魔と
黒「んー?」
天使
白「なんもないでーす!!」
本来交わってはいけない二つの種族。そんな僕らだった。
心の溝は無いものの、物理的に溝がある。溝では事足りない。渓谷がある。それが二つの種族を別けている。僕が住む場所はその渓谷に近くて、悠佑が住む場所も渓谷に近い。だから大きい声を出せば隣にいなくても話せる。20メートルは離れてるけど。
僕の隣にいるのは双子のお兄ちゃんである初兎ちゃん。当たり前ながら同じ悪魔だ。
僕と悠佑が出逢ったのは半年前くらい。渓谷には近づくなと言われていたけど、別に誰が見張ってるわけでもないしフェンスがあるわけでもない。紙飛行機でも飛ばしてみようかなって思って、紙を数枚持って渓谷へと向かった。歩いて数分後、天使の国側の渓谷に人が居た。天使も居るんだって思いつつ、紙飛行機を飛ばした。僕の作る紙飛行機はせいぜい15メートルくらいで落ちていくと思っていたのに、天使の国の地まで届いてしまった。そして天使の国側に居た人がそれを拾って去ってしまった。これはもしや通報されたりするんじゃ……とその日はなにも集中できなかった。
次の日同じ場所へ向かうと、紙飛行機を拾った人が立っていた。手に紙飛行機を持って。その紙飛行機が飛んできて僕は思わずキャッチした。持ちての部分に「開いてみて」と書かれていて、丁寧に開くと文字が書いてあった。
【悪魔の人に会えて思わず手紙を書いちゃいました】
そんな一文から始まる手紙
【俺は悠佑。ご覧の通り天使です】
悠佑さんに視線を向けると、にこっと笑って手を振ってくれた。また手紙に視線を戻す
【君はきっと悪魔だと思います。でも優しそうだからそこまで警戒してません】
【お返事書いてくれたら嬉しいな。俺はいつも15時に居ます】
急いで書いて、明日飛ばそう。悠佑さんに手を振ってから家に戻った。
そこから二人の紙飛行機文通は始まった。
【悠佑さんお手紙ありがとう!僕は悪魔のほとけって言います。でも飛べないからそちらには行きません。安心してください】
【多分年も近いし、悠佑さんなんて呼ばなくていいよ。ほとけって呼ぶね】
【じゃあ、悠佑って呼びます!でも多分僕よりお兄さんだよね…僕は14歳です】
【俺は16歳。年上やな】
いつしか1日待つのがじれったくて、紙と鉛筆を持って書いては飛ばしてを繰り返すようになった。紙飛行機が溜まっていくばかり。天使と悪魔は口を利くことが許されない。でも文通はだめとは言われてない。そもそも絶壁で別けないといけない二つの国を渓谷で仕切っている時点で田舎なのだ。都会なら見張りやフェンスが設置してある。
そうやって文通をする日々が続いた。いつしか悠佑の声が聞きたくなって、手紙に書いた
【悠佑の声が聞きたいからお話しませんか】
少し飛ばすのを躊躇して、決意を決めたあと勢いよく飛ばした。悠佑はそれをキャッチして、紙飛行機を開いた。数十秒フリーズしたあと、こっちを向いて親指を立てた。
黒「ほとけー!!いつもありがとな!」
予想通りの声。朗らかで明るい。
水「悠佑もありがとう!」
精一杯叫んだ。
黒「えらいかわいい声しとんな」
水「そ、そうかなぁ…」
照れながらも満更でもなかった。
次の日、家に溜まっていた紙飛行機を持ってきた。家に溜めておくと怒られてしまうから捨てようと思って。
黒「それ捨てるの?」
水「うん、うちに置いとくと怒られちゃうから」
捨てられるならせめて自分で捨ててしまおう。
黒「それ俺に頂戴。保管しとく」
水「いいの?」
黒「大丈夫やって、多分バレへんしバレても許してくれる」
なんて優しいんだろう。でもきっと親御さんが優しいから悠佑も優しいんだろうな。
水「じゃあ送るよー!」
その日は沢山紙飛行機を飛ばした。
こんなに素敵な人を独り占めするのは申し訳なくて、双子のお兄ちゃんをここに呼ぶことにした。お兄ちゃんと一緒に散歩がしたいとつれだし、家から離れた所で打ち明けた。
白「……天使とお話!?」
白「いむくん、ダメやって。天使と関わったらいけない約束やろ?」
お兄ちゃんは堅実だった。
水「でもその子は大丈夫だよ。ね、会ってみて」
白「そもそもなぁ、これがバレたら…」
黒「ほとけー、そいつ?」
水「そう!僕のお兄ちゃんの初兎ちゃん!」
白「…………て」
白「天使…」
そう目をうるうるさせながら悠佑を見つめていた。堅いこと言っておいて、初兎ちゃんは昔から天使が好きだ。天使の〇〇ちゃんが〜とかそういうものではなく、天使独特の儚げなオーラや純白の翼。真っ白な雰囲気。天使という存在自体が好きで、よく絵に描いていた。初兎ちゃんの描く天使は長い髪に白い翼、悪を知らない純粋な笑顔。それがそのまま悠佑に映されていた。親からなんてものを描くんだと叱られ閉じ込めていた想いは実在していたみたい。
黒「初兎…ええ名前やな!俺は悠佑。双子って言っとったから、初兎の2個上。よろしくな」
白「よ、よろしくお願いいたします………」
そうやって三人の世界は創り上げられた。
単刀直入に言うと、天使と悪魔では何から何まで全く違う。
まず容姿。天使は前も言った通り美しく白く儚い。悪魔はどことなく黒ずんでいる。
家庭環境も大違いだ。小学校の頃社会科で習ったのだが、天使の国では【国民幸福基準法】という決まりがあるらしい。全ての国民が定められた衣食住のラインを満たし、職につき、未成年は学校に。僕らの悪魔の国なんか子供がスラム街を見てもなにも思わないほどに劣悪だ。
元々の子供に対する考えも違う。子供ができにくい体質である天使は、生まれてきた子供に危害を加えるなんて考えることなんかない。自分が綺麗に育てられて来たので、してもらったことを子供にするだけだ。自由性があり、国としても子供を大切にすることを1番にしているので選択も様々。
それに反し悪魔は気軽に出来てしまう子供に頭を抱え、虐待行為に走るケースが多い。自分自身もそう育てられてしまったからだ。真っ当に親の愛を貰いながら成長した悪魔なんて居るのだろうか。自由にする余裕もないので、学校に行くことが出来ない子供もそれなりには居る。選択なんて、自ら死にものぐるいで勉強して狭き門をくぐり抜けるか若いときから安い給料の肉体労働で働くかの二択だ。一般市民は。国や上流階級の家系はそんなことないのだけど。だからそんな親に出来るのは学校に通わせず、情報を遮断し、この世は悪魔だけだと思わせて育てること。天使の世界を知ってしまったら、酷く後悔し親を恨むのが分かっているから。天使の国民幸福基準法をくだらないと吐いていた社会科の教師も、自分もその世界に行きたかったという僻みを隠すために違いない。
黒「あ、ごめん!そろそろピアノの時間や…」
白「今日はピアノ?色々習ってるんだね」
黒「多くて大変なんよ…ピアノでしょ?ヴァイオリンでしょ?教会の聖歌隊リーダーもやっとるし……まぁ、楽しいからいいんだけどさ」
そう言い残してドタバタと帰っていった。こういう教養も身につくのが天使。その他にも色々習っているんだろう。僕もピアノ、弾いてみたかったな。
白「ええな、悠くん楽しそうで。僕悠くんの言ってたテニスってスポーツ面白そうだからやってみたいわ」
水「僕ピアノ弾きたいなぁ…」
そう叶いもしない願いを口々に言ったあと手を繋いて家路を辿った。
白「僕、天使の国に行きたいな」
そう悠佑を持っている間、ポツリと呟いた。
水「え?」
実は昔色んな障害を潜り抜けた先に見つけたインターネットの記事で見たことがある。悪魔の子供が天使の国に渡り、保護された話。確かにあの地へ飛べるならどれだけ嬉しいか。
白「僕、飛んでみようかな」
水「初兎ちゃん飛べるの?」
白「それは…」
悠佑が来た。今日もおしゃべりの日。日光があたってさらに輝く悠佑を見て眩しさを覚えた。僕が悠佑と話していていいのか。あんなに悠佑は綺麗なのに僕は黒い。悠佑の心がもう少し汚くて、薄汚れたコンクリートのようだったらそこに出来た黒ずみは気にならないのに、結婚式のドレスに黒ずみが入ってしまったらそれは綺麗と呼べなくなってしまう。それが酷く悲しかった。
白「ねぇ悠くん。僕そっちに行っていい?」
黒「こっちに?」
黒「ええよ」
その承諾の一言にはただ天使の国に降りるということだけでなく、初兎ちゃんという悪魔を受け入れることを許した言葉だった。
以前から両親に悩まされていることを話していて、その度に悠佑は僕らが弟だったら良いのにと言ってくれた。悠佑はきょうだい、特に年下の弟が欲しかったらしいのだがただでさえ子供ができにくい天使の中でも、悠佑のお母さんは特にできにくい体質で悠佑が生まれてこれたことも奇跡らしい。なんとか理由はつけるから、と受け入れてくれようとしたのだ。
白「じゃ、じゃあ飛んてみる…」
悪魔だからためらいなく飛べると勘違いされがちだが、大抵の悪魔は飛ぶことが出来ない。羽が固定されているから。逃げ出さないよう幼少期に固められる羽。飛び方も分からない、ただのお荷物。
白「渓谷に落ちたらどうしよ…」
黒「その時は俺が助けるわ!」
助走をつけたりしようか、と色々考えて考えて。そして覚悟が決まったようだ。バサッと羽を開き、軽やかに飛んだ。そして地に足をつけた。
黒「初兎!凄い凄い!」
白「ゆ、悠くんっ!!」
感動のあまり悠佑の胸に顔を埋めて泣く初兎ちゃん。そんな初兎ちゃんを翼で優しく包む。僕もそっちへ行きたい。
水「ぼ、僕も……」
三人の絶対領域だった渓谷に不吉な足音が聞こえる。初兎ちゃんが青ざめた顔をして震えていた。その顔を、存在を、視認したくはない。恐る恐る振り返った。
父「ほとけ、初兎」
水「お、お父さん…」
口の中が乾いて水分を欲する。心臓が脈打ち、目は虚ろにぐるぐると回る。
父「最近妙にこそこそしてると思ったら天使と会っていたんだな」
父「しかも初兎は天使の地に行きやがって。どういうつもりだ初兎!!」
白「……あ、…あ」
黒「ほとけ!はよ、はよ飛んで!!」
その言葉にハッとし羽を広げようとする。でも過去の記憶が、焼き付けられたトラウマが鮮明に戻ってきた。
水【おとーさん!みてみて、僕飛べた……】
喜こんでくれると思った。でもお父さんは怖い顔をして
父【お前は父さんや母さんから逃げたいのか】
わなわなと震えながら言葉をぶつけた。
父【悪魔の羽で飛ぶやつなの卑怯者だけだ。育ててくれた親から逃げる卑怯者がなぁ!!!】
その後も沢山罵声を浴びせられ、ただごめんなさいと謝り続けた。そしてその晩自分で悪魔の羽を使えないよう。もう二度と開かないよう固定した。
水「飛べ…ない…、」
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次は1000文字くらいだから少ないです
深夜投稿
本当は最後の方書く気無くて、寝ようと思ってたんだけど地雷CPのサムネとか題名見てたら創作意欲湧いたので書き上げました
地雷CPオススメに来るだけでくっっそ萎えるから辞めて欲しい
イラストサムネだとなお辛い。私を殺す気か