テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
1,730
玉手箱を開ければ煙が出てきてたちまち浦島太郎は300歳のお爺さん。
なんて誰しも親にこっぴどく語られたであろう。
この話に異議を申し立てた太宰治の話である。
「御伽草子」を読んだ。
太宰が御伽話を分析し、自分なりに話を書くのだがそこに浦島太郎についての
話が面白かった。
まず、なぜ浦島に玉手箱を渡したか、
姫は浦島を恨んでいたのか、そんな面倒な女だったのか、だがパンドラの箱という話でさえ、
希望という感情が出てくる。まだ悪いことの中に希望があるのだが玉手箱は何もない。
何かあったとしても300歳のお爺さん。何もできやしない。
そう太宰治は考えるのだが結局結論はこうなった。
そもそもこの話のおしまいが悪いなんて一切書かれていない。
浦島太郎は楽しく余生を過ごしたのだ。と、考えればよい。