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そんな訳で。
大量の装備と大量のお土産とともに、僕達野遊び部の面子は、草津先生自宅に戻ってきた。
そして。
「やっぱり車は怖いから、家の中へ運ぼうか」
と、お土産の箱をえっさほいさと運ぶ。
ただ使えるのは川俣先輩、僕、先生の3人だけ。
他は2人がかりでも箱を持ち上げるのがやっとだ。
なので、専ら先生と僕とで一緒に箱を運んでキッチンへ持っていく。
残りで箱の中身を冷蔵庫に仕舞う、という仕組みだ。
たった4回、10メートル程度運ぶだけだけど、これが辛い。
しかも外はギンギンな夏。
暑い。
島より、こっちの方が暑く感じるくらいだ。
汗びっしょりになりつつも、装備一式の方に取りかかる。
カヤックは使わなかったからいいとして、他はまず水洗い。
広いコンクリ敷きの部分に、竿とかバケツとかを並べて、ホースで放水。
リール部分等も含め、水で洗いまくる。
とにかく塩分を残すな、という先生の厳命だ。
水で洗って大丈夫かとも思うが、塩分が残るよりマシらしい。
そんな事をしていると、先生が車で出かける模様。
「1時間程、買い物その他行ってきます。ついでですから、七橋先生のところにお土産も渡してきますね。お昼御飯も買ってきます」
そして、一通り水で流し終わった僕は、やっと室内へ。
冷房が効いている。
急いで作ったらしい冷たい麦茶を貰って一息。
生き返った感じだ。
「何か、島よりこっちの方が暑いよな」
「確かにそうなのです」
未亜さんが同意してくれた。
「ただ、ここは高台で風が通る分、まだましなのです。きっと。学校はきっと酷い事になっているのです」
言われてみると、確かにそんな気がする。
盆地っぽい地形で、風が通らないから。
「他の皆さんは」
「順に風呂入って、奥の部屋で伸びているのです。最近、起床が早かったので、その分眠いそうなのです」
なるほど。
言われてみれば僕も、眠いような気がする。