「武装探偵社」金属製のプレートを称えた木造の扉を開ける、ガチャりと鳴った。
「ぐっともーにぃん!!」
いつもみたいに遅れ過ぎた時間、いつもみたいにふざけたおはようの挨拶、そうして私のいつもの一日が始まる筈だった。
「あれ、、、」
おかしい、いつも聞こえてくる筈の彼の怒鳴り声が聴こえない、そっと此方を伺う筈の目線が見えない。いつもと違う、いつもはもっと呆れた見たいな、それでもなんだか暖かくて優しい目線が私を見てる筈なのに。
「みんな?」
冷たくて、鋭く突き刺す様なその目線がいつもの代わりだとでも言うの?違う、違うよね?みんなもっと優しいもんね?そうだよね。助けを求める様に相棒を見遣ったら、ジトっと睨み返された。徐に彼が口を開く。
「太宰」
嫌な予感がした、だっていつもと違うんだもの、いつもは優しく呼んでくれる私の名前を、警戒するみたいに、まるで敵の名前を呼ぶみたいに冷たく吐き捨ててくるんだもの。
ああ、やだよ、そんな目で見ないでよ国木田君、私達相棒じゃないか。
「お前が一般人を殺害したとの通報があった」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!