第3話 邪視の願望
邪視ぃ、、頼む……
俺には無理だ…
ジジの声に反応し、邪視が顔を出した。
(邪視)「…なんじゃ、、おまえは?」
オカルンは少しずつ邪視と距離をとった。
(オカ)「…??」
(邪視)「…なるほど、神越の土地の神(やつ)か。イチモツを反りあげて何やっとんじゃ。」
(オカ)「君、伊香保の怪異(こ)?なんで山の神の君がボクらの土地にいるの?」
(邪視)「五月蝿い(うるさい)。我がどこにいても関係なかろ?」
(オカ)「フゥン……君、いい器を見つけたね?」
(邪視)「…こいつが勝手に来たんじゃ。」
オカルンに似たソレ、は、邪視の周りをグルグル飛び回りはじめた。
(ソレ)「君、なんで乗っ取らないの?できるだろうに。そんな脆い(もろい)ヤツ、消しちゃえばいいのに。」
(邪視)「……………オマエ、なんか腹が立つんじゃ。」
邪視は上着を脱ぎ、腕をまわしはじめた。
(邪視)
「仁は気づいておったぞ?
タカクラは、自分のことを「俺」とは言わん。
タカクラはなぁ、
もっと慎(つつ)ましいし、 、可愛いのじゃ。 いちもつの形も違う!!もっと繊細で、整ってて、、、かわいいのじゃあ!!!」
(ソレ)「…聞いてて恥ずかしいよ」
(邪視)「我が好きなものを愛でて何が悪い?
オマエは不快じゃ。」
《《《《《邪念》》》》》
コ。 ロ。 ス。 ゾ。
邪視の気に当てられたソレは、元の姿に戻り天井にはりついた。
(付喪神ツクモガミ)クワバラ クワバラ
(邪視)
「仁が泣くのはよっぽどじゃ。2度と泣かすな。あと、 2度と タカクラには化けるな。不快じゃ。」
ブァン!!!
一瞬で天井まで飛び上がった 邪視は、付喪神の核をわし掴みにした。
「悪いことをしたら、素直に謝れとアイラが言っていた。 オマエ、仁に謝るんじゃ。」
(付喪神)クワバラ クワバラ…
すっ…
ぬ?
(邪視)「……ん?」
………?
…逃げられた?
(邪視)「ムッキィ~~💢💢!!!!!!!」
一発殴らせろジャぁぁぁあ💢💢
(モモ)「………??」
「あれ??もう夜?」
周りを見渡すと日は落ち、街灯が灯っていた。
商店街の提灯飾りがとてもきれいだ。
(さっきまで昼休みだったよね?なんで夜?うち、なんで商店街にいるの? )
「綾瀬さん!」
あ、
(モモ)「オカルン!」
「オカルンその格好… なんで浴衣着てんだ?」
オカルンはシックなモスグリーンの浴衣を身につけていた。
(オカ)「あはは、綾瀬さんの方こそ浴衣きてますよ?」
(モモ)「ほぇ?」本当だ!!!!!!!
(オカ)「似合ってます。かわいい。」
(モモ)「ちょっ、、え?!!ウソ!!!///////」
待って待って待って?
気持ちが追い付かないんだけど!!!
なんなんだ?何が起きた?
オカルン、宇宙人に乗っ取られた?!
スッ
(オカ)「行こう?綾瀬さん!」
オカルンは手を差し出した。
はぁ……♡
(モモ)「…………繋いでやるヨ/////」
モモは一旦悩むのを止めた。
第4話につづく
コメント
6件
え、高倉様,,,私にも手を差し出してください。しば様の新作品?最高!!!
嘘だろぉ!助かったと思ったのにぃ!桃ちゃんそいつは違う奴じゃあぁ!
ぬわ~~~~~~惑わされるな~~~~~~~😭😭でも可愛いからいいや…(