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雪の積もった道をキュッキュッと踏みながら歩く
俺の左手には蓮の手袋がはめられていて、右手は蓮の左手と繋がっている
目「寒いね笑」
阿「蓮が行こうって言ったんだからね?笑」
目「そうだけどー笑」
いつもならこの時間は静かだけど、やっぱりイベントだからかな、あっちにいっぱい人が見える
賑やかな場所でイルミネーション見に行くのもいいなとは思うけど、こうやって人の少ない場所で蓮と歩くのも楽しい
目「よし、着いたね」
阿「久しぶりかも、ここ」
目「俺も笑」
着いたのは街灯の明かりしかない小さな公園
ここもいっぱい雪が積もってるな~笑
目「なにしよ」
阿「え、決めてないんだ笑」
目「行きたいって思いだけで来ちゃった笑」
さっすが蓮、笑笑
心に従うタイプなだけあるよ笑
目「あっ、いいこと思いついた!」
阿「お!なになに」
目「雪合戦しよう!」
蓮の口から飛び出した言葉はなんとも小学生みたいな単語
えっ、いい大人が公園で二人で雪合戦してんの?
…どういう状況なんだよ、笑
目「やるからには本気で行くよ」
阿「あっ、やるんだ。…いいよ、俺も本気で行く」
そこからはもう…ハチャメチャ笑
投げたと思ったら当てられ、当たったと思ったら当てられ、笑
寒いのに息が上がるほど動き回った
阿「はぁっ、はぁ、」
目「意外とやるね、亮平、笑」
阿「負けるのは悔しいもんね、」
目「あっははw」
その次は雪だるまを作ることになった
蓮が、”この公園にある雪、全部使う”とかほんと意味不明なこと言うからそれは断っといたけど笑
目「みてみて、デカくない⁉w」
阿「わっ、すご!笑 あ、こっちもうちょっとやったほうがいいかも、バランス的に」
目「ほんと?もう一周回ってくる!」
そういってコロコロと器用に転がしながら楽しそうに玉を大きくしていく蓮
俺も上にのせる玉を作ってはいるけど、
阿「つめた~笑」
本当冷たい、冷たすぎる
蓮はなにも感じてないのかな?ってくらい普通に触ってるけど
目「亮平っ!どう?」
阿「お~、きれい!きれいな丸になってるよ」
目「やったね!」
目「亮平のもいい感じじゃん。もう乗せようか」
阿「おっけー、分かった!」
蓮と一緒に頭の方をもって、持ち上げる
蓮のつくった体の部分が上手だったから、綺麗に乗せることができた
近くに落ちてた木の棒と、石をつけたら…
目「完成‼」
阿「わ~、良い感じだね」
目「写真撮っとこ」
阿「あっ、俺も‼」
そっからはたくさん写真撮って、その場に雪だるまを残して家に帰った
たぶん次行くときにはもう溶けてなくなってるんだろうなと思うけど、それも雪の美しさだな、って思う。
目「う~っ、寒かった…」
阿「絶対ウソじゃん笑」
目「寒かったけど楽しいが勝ってたんだよ笑」
家に帰ってすぐにヒーターの前に二人で座る
手をこすり合わせてるのがなんだか可愛かった
目「温かいご飯作るから待ってて」
阿「俺も手伝うよ」
目「今日はクリスマスだから俺に準備させて?」
阿「…いいの?」
目「亮平が好きな、亮平ママの作るカレーには負けるけど、笑」
阿「ううん、蓮が作ってくれるだけで嬉しいよ」
目「そっか笑 じゃあ待っててね」
阿「うんっ、分かった!」
蓮が作ってくれたのはローストチキンだった
ほかにもいっぱいあって、めちゃくちゃ豪華だったの!
阿「うわぁ、あれも、あ、これも美味しそう!」
目「二人しかいないから食べたいやつ食べていいよ笑」
阿「いただきます‼」
美味しくておいしくて、箸が止まらなかった
「もうちょっと落ち着いて」って笑われたけど、止まらなかった、笑
二人食べ終わった後は一緒に隣に立って食器を洗った
”水仕事はするよ?”って言ってくれたけど、頼りっぱなしになっちゃいそうだったから”一緒にする”、っていうのでOKとなった
洗い終わって、またソファーに座ったとき
目「…亮平、ちょっとこっち来てくれる?」
阿「ぇあ、うん、」
公園にいた時とは全然違う真剣な声色で、ベランダを指さした蓮
ブランケットを羽織ったまま蓮に近づく
どうしたんだろう、