テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
登場人物
(数伏 もも) (井代炉 未咲)
(彩世 琉)
もも「未咲、これ美味しいわよ。チョコが美味いわ」
未咲「えー…僕体重増えちゃいますよ。貰いますけどね」
ももと未咲は、某有名なコーヒーチェーン店でSNSで告知されていた飲み物を頼んでチルッていた。
休日の昼。ここら一帯はショップが建ち並び、人通りが多い。
街ゆく人たちの楽しそうな表情や日常、それらを間近で感じることができる
もも「きくにも伝えとこうかしら。ここの飲み物はオススメって⋯未咲、写真」
未咲「はいはいはーい、撮りますねー。……ももちゃん写真だと変わり身早いからなんかあれだね…キモイ!」
もも「よしよし喧嘩か?かうぞ」
怒ったももに、頬を掴まれて未咲は涙目になって謝る。
仕事の途中だが、そんな雰囲気は一切感じさせない二人の様子に。
近くにいた女子高生達が「カップルかな?」と笑うが、二人には聞こえて居ない
未咲「ごめんなさいって!ももちゃん可愛いよ。こんな可愛いことペアになれて幸せー」
もも「棒読みで言うんじゃねぇ!」
ももの一本背負いが決まった。
街中でこんな事をしてるので、少し変な目で見られた、その結果巡回していたお巡りさんに声をかけられてしまった
「すみません、少しお話いいですか」
職質された2人は、自分達も一応犯罪を取り扱う仕事をしてるのに不審者に間違われてしまった事に、驚いていた
「「えっ!あっ…すみません。」」
流石に反省した様子で、2人は深呼吸をした
職質をされたなんて所長に知られたらなんと言われるか、仕事を優先しようと2人は切り替える様に、空気が変わった
もも「カフェ代は経費で落ちるかしら。どう思う?未咲」
未咲「ももちゃんは一回反省した方がいいと思うよ?」
未咲の呆れたツッコミがはいる。
ももは、注意されたら反省はするし改善もすると自称してるが、 元の性分のせいかほとんど分からない
そんなももと長くペアを組んできた未咲、彼もまた何を考えているのか⋯
もも「あら?反省してるわよ。人前じゃもうあんたを投げないわ」
未咲「僕はそれを聞いてなんと反応すれば良いんだよ?」
もも「喜べば…いいと思うわよ」
ももからの言葉に、未咲は複雑な表情を浮かべている
そのなんとも言えない表情を見て、ももはちょっと焦った様子を見せた
もも「何よ、分かったからそんな顔しないでよ」
ももが悪かったと頭を掻きながら言う
もも「ほらさっさと狙いの奴捕まえて帰るわよ。帰りに何か奢ってやるから」
ももの言葉に未咲は嬉しそうにパアッと表情が明るくなる。そして、やる気を出したようで大股で歩き出した
コツコツと革靴の音が路地裏に入っていく。
狙いに対して、今から向かっていると知らせるように
未咲「さぁももちゃん、さっさと捕まえて焼肉行こっか」
もも「調子のいいやつね…仕事終わりに気分悪くなってやっぱり食べれない。なんて事ならないでよ?」
ももが少し呆れた様子でため息を着くが、笑顔である
もも「狙いの奴は結婚詐欺師⋯彩世 琉よ。捕まえる前に1度確認し直すわね」
そう言うと、ももは資料を未咲に投げ渡した。
未咲は、資料を受け取ると挟まっていた彩世の顔写真を見て口を噤んだ
もも「名前は(彩世 琉)(いろせ りゅう)32歳男性、モデルをしてるそうよ」
桃の説明を聞いて、未咲は納得した自分が嫌なようすで渋い顔をしている。
未咲「なるほど⋯僕こいつ嫌いだな⋯。顔が良くて⋯人にも好かれて⋯それを踏みにじるんだね。もう説明聞きたくないかも」
もも「我慢しなさい、知らなきゃいけないのよ。私達はね⋯。この男は男女関係なく手を出し、邪魔な人達は処分をしている「噂」らしいわ」
ももの言葉を聞いて、未咲がピクリと反応する。
なにか引っかかる様子だ。
未咲「ねぇねぇももちゃん、その噂ってさ噂じゃないんでしょ?僕達のところに依頼が来たわけだし」
もも「そうね、ここは二手に別れましょうか。私は彩世を、あんたは裏家業の奴を捕まえておいて」
未咲「えー僕怖いよ。⋯それに僕が彩世に会いたいなぁ」
未咲は怖がっている様子だが、ももは未咲の顔が一切変化がないのを見て、眉をひそめた
もも「どの口が言ってんのよ。終わったらせつなも準備して待ってるし、焼肉食べ放題行くんだから気合入れなさい」
ももは未咲の背中をバンッと叩いて気合を入れさせる
未咲は、痛みに顔を歪めた
もも「あんたの方がこの仕事向いてんでしょ?それに⋯いいじゃない。一人の私に上を取られた時の彩世の顔⋯想像しただけでもう⋯」
震えた笑い声を出した。
そんなももを見て、無理だなと悟った未咲は
未咲「分かったよももちゃん⋯手分けはいいけど。彩世と関係持ってる裏の人間⋯好きにしていいの?」
もも「答えの決まってる質問をするの?⋯未咲、あんたは私より才能あるでしょ?」
未咲は、ももの返事を聞き一瞬黙り込んだ
そして、手持ちの道具を確認しながら少し震えた声で話す。
未咲「⋯まぁいっか⋯そいつら嫌いだし⋯。」
未咲はカスタムされたスーツの内側に仕込んだ重みを、ももは背中の感触を確かめた。
もも「SNSって便利よね⋯最後の晩餐は彼は何を食べてるのかしら。⋯フフッ」
ももは、彩世がSNSに投稿してる写真を見て、どこに居るのかを割り出していた。
一般人に紛れて、いなくなった人達の欲しかった明日もご飯も味わえている。
未咲もちらっと横目で投稿を確認すると。
未咲「いらないでしょ、ご飯が可愛そうだよ⋯!」
自分でも驚くほど冷たい声が出ていた
コメント
2件
ももちゃんが町で一本背負いしてるって考えると笑いが止まらないw